「ハイドライド3 for PC-8801(1987年)」を遊んでみました。自分が遊んだのは「蘇るPC-8801伝説(2006年)」の付録版です。これはプロジェクトEGGのPC-88版と同じだと思います。プロジェクトEGGでは他に「ハイドライド1・2・3セット」も配信しています。最近だとNintendo Switch版のEGGコンソールもあります。
戦闘は体当たり方式を廃止して、攻撃のアクションが必要になりました。こんな感じに半キャラずれていると攻撃が当たりません。遠距離系の武器は便利ですが、攻撃力がなさすぎです。
「重量」の要素がかなり厄介です。「こん棒」を買ったら移動できません。最初、バグったのかと勘違いして、ゲームを終了してしまいました。
立ち止まっても体力は回復しません。回復には食料($250)が必要です。食料は重くて買いだめできません。空腹になると、ダメージを受けます。
夜には眠らないといけないのですが、宿代が$1000。最初は貧乏なので苦しいです。宿に泊まらないとセーブできません。
というわけで、最初は「何このゲーム?!」という印象だったのですが、慣れてしまえばどうということはありません。説明書をじっくり読むのがおすすめです。80年代のパソコンゲームの中では、本作はかなり親切な部類に入ると思います。
経験値と引き換えに魔法が入手できます。「治癒」と「移動」が重宝します。
経験値が貯まったら、寺院でレベルアップさせます。パラメータの上昇値はランダムになっているので、気に入らない時はリセットします。
精神力が「1」になっていますが、これは善良なキャラを殺したことのペナルティです。善悪の見分けがつきにくいキャラがいるのがワナです。
天空の都市に到着。一人だけ重要な情報を教えてくれます。
広告だと「200階建の塔」を売りにしていたのですが、ちゃんとしているのは6階まで。あとはエレベータで移動します。
墓場の地下の洞窟。自分のレベルが低すぎて、あっという間に死にました。
ここまではノーヒントで来れたのですが、あとは何をやっていいのか、わからなくなってしまって、88伝説の攻略チャートでカンニングすることに。
ボスキャラ「マッドドラゴン」との戦い。このゲームの目玉です。
空腹とオイル切れがあるので、早く倒さないといけません。自分の場合は真っ暗闇の中で洞窟を徘徊するはめになって、ハラハラしました。
ロボットと戦います。心を無にして、延々と経験値かせぎ。途中、「鋼鉄の盾」が手に入るので、装着して重量オーバーの状態で戦います。
宇宙空間で意味があるのはココだけ。
宇宙船で「角笛」と「妖精のかぶと」を取ったら帰るだけです。重量オーバーで動けなくなってしまったので、「移動」の魔法で強引に帰りました。
スタート地点にある洞窟に入ります。封印を解くには「聖水」が必要です。
「聖なる光」を集めます。見える範囲が狭いし、オイルは切れるし、腹は減るし、わかりにくい。このゲーム最大の難所じゃないでしょうか。最後に「バラリスの像」を入手します。「炎の剣」も忘れずに回収しましょう。
もうゲームの終盤に差し掛かっているのですが、重量制限がキツすぎて、防具はかぶとだけです。キャラの成長を間違えてしまったのかも。
牢屋で「出口のお守り」を入手。このゲームはアイテムが文字だけで表現されています。「お守り」って、どういう形でしょうか。
両替機を売って「VIPカード」に切り替えます。
カードからお金が出せるので、余ったお金はじゃんじゃん捨てます。
ラスボス「ガイザック」との対決。何度やっても倒せません。いろいろ悩んだんですが、武器を「炎の剣」に持ち替えたら、あっさり倒せました。倒したらエンディングです。
クリアまでの手順は以下の通りです。
両替機を入手→塔に入る→6階でエレベータを起動→天空の街へ行く→「雲の石」を入手→雲から飛び降りて、水の城へ行く→墓場の地下に行く→洞窟でドラゴンを倒して「ドラゴンの牙」を入手→水の城で「ジムの巻物」を入手→巻物で宮殿を起動→宮殿で「宇宙服」と「宇宙コンパス」「宇宙船の座標」を入手→地面の割れ目から宇宙へ→宇宙コンパスで宇宙船を探す→宇宙船で「角笛」「妖精のかぶと」を入手→墓場の地下の洞窟で「次元のお守り」を入手→「次元の扉」を通って異次元へ→幻想の街で「聖水」を買う→最初の街の洞窟で聖水を使う→「炎の剣」「妖精のヨロイ」を入手→「聖なる光」を浴びて「バラリスの像」を入手→牢屋で「出口のお守り」を入手→深夜に「時のとびら」に入る→「妖精の盾」「妖精」を入手→ラスボスを倒す。
、、、ボリューム満点です。サウンドも良いし、アクティブRPGとして申し分ない出来です。
あえて難点を挙げるとしたら、ストーリーでしょうか。プレイヤーが何のために何をしているのかが伝わりにくいです。1作目みたく勇者がお姫様を助けるとか、ベタなほうが良かったんじゃないかとも思います。
ついでに「ハイドライド 1・2・3セット」も遊んでみました。これはアレンジ版「ハイドライド3」の画面です。一瞬で表示をオリジナル版に切り替えることができます。
洞窟はこういう見た目になります。
Over driveモードをオンにすると、厄介な重量制限がなくなります。さらにお金と経験値が異常なほど入ります。もうデバッグモードですね。
この場面は「時のとびら」ですが、異次元の入り口のことを「次元の扉」と呼んでいて、名前がごっちゃになります。
アレンジ版のエンディング。プレイヤーの服装がファンタジーっぽくないです。ゴーストスイーパーの横島くんみたいな。
ベーマガ1988年6月号の広告。もう発売から時間が経っているのですが、まだ宣伝に力が入ってます。宇宙船の存在をネタバレしてます。
「チャレンジ!!パソコンRPG&AVG IV(1988年)」のハイドライド3の攻略記事。読み物としても楽しめます。開発者の内藤さんが書いた「Making of HYDLIDE3(全18ページ)」が気合入ってます。
座談会に5ページも費やしています。出席者は内藤さん+山下さん+レスキュー隊6名+福岡から見学に来た1名=計9名。これを読んで、「ハイドライドII」にMZ-2000/2200版があることを知りました。
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