ゼビウスのアドベンチャーゲームブック

中学生の時に買った「ゼビウス」のアドベンチャーゲームブック。主人公がダサダサな半裸の男で、当時は困惑しました。

その本が今は国会図書館デジタルコレクションで読めます。

 

dl.ndl.go.jp

今まで題名を「スーパーアドベンチャーゲーム ゼビウス」って呼んでいたのですが、「ゼビウス」が正解みたいです。これ、中古で3000円くらいする希少本だと思うのですが、タダで読めてしまいます。

あと、「火吹山の魔法使い」とかも読めますね。一杯あるので、「アドベンチャーゲームブック」で検索するのをお勧めします。

dl.ndl.go.jp

 

説明不要だと思いますが、アドベンチャーゲームブックというのは、読者が行動を選択して、ページを行ったり来たりするというゲーム要素のある本のことです。ゲームブックとか呼び方は様々です。サイコロふって体力を計算したり、テーブルトークRPG的な要素を含んでいるものが主流だったと思います。今読むと、ただ面倒なだけですが、そういう本が流行ったんですよ。

 

ゲームブックが流行するよりも、ベーマガ1984年8月号(スーパーソフトマガジン)に掲載した手塚一郎さんのペーパーアドベンチャーコーナーが先ですよね。これが全てのヒントになったのかもしれません。

 

ファンタジアン(PC-8801版)

プロジェクトEGGで無料で配信している「ファンタジアン(PC-8801版)」を遊んでみました(遊ぶには会費が必要)。1985年発売のクリスタルソフトRPGです。2021年発売のスクエニRPGとは別物です。元クリスタルソフトの方々がスクウェアのゲームを何本か手掛けているので、何か関係があるのか?と思ってしまいました。

迷宮の奥深くに居る魔王Billades(ビルアデス)を倒して、Elven Seedの力を解き放つのがゲームの目的です。説明書にある「ルイザード地方」「ガイヤール城」というフレーズは「夢幻の心臓III」でも使われていました。

 

ウィザードリィの移動画面です。オンメモリでスピーディに動きます。テンキーだけで遊べます。

パーティは最大5人。

 

ウルティマの戦闘画面。半リアルタイムになっていて、全キャラの行動を短時間に指示しないといけません。飛び道具の場合は「5」キー、魔法の場合は「+」キー、アイテム使用は「SHIFT」+「=」キーです。キーボードの操作がとにかく忙しい。何も触れずに戦闘が終わってしまう「夢幻の心臓III」とは対照的です。

あっという間に死んでしまいました。「夢幻の心臓”の100倍難しい(ログイン1985年3月号より)」と豪語するだけあって、本当に難しいです。

体力とお金が全く足りません。これ、序盤で投げ出す人も多いのでは?

 

試行錯誤した結果、、、

・Thiefは宝箱の解錠のために絶対1人必要。

・Monkは体力回復と解毒のために絶対1人必要。

・IllusionistはすぐにM.P.切れを起こすので、使わない。

・残り3人をBattlerにする。敵と接触しないで戦えるように、Slingなどを持たせる。

、、、以上のパーティで落ち着きました。Illusionistを入れないと、強敵に対抗できないのですが、現時点では長続きすることを優先させます。

経験値が貯まった状態で寺院で治療すると、レベルアップします。パラメータの上昇値はランダムです。運が悪いとパラメータの値が下がるという無茶苦茶な仕様です。事前にステートセーブしておいて、気に入らない場合は巻き戻すのがおすすめです。

あと、魔法を覚えましょう。説明書の内容を要約してみました。

《Monk/Clergyの魔法》
・Aras:味方全員、防御力を増やす1
・Crit:敵全部を鈍らせる1
・Erum:味方1人、傷を治す1
・Fatt:現在位置を知る
・Halm:罠を外す
・Ipit:味方1人、傷を治す2
・Kemy:解毒
・Lars:味方1人、傷を治す3
・Mial:味方全員、防御力を増やす2
・Neiz:敵全部を鈍らせる2
・Orpa:味方1人、復活1(成功率低い)
・Rusk:味方1人、傷を治す4
・Shax:敵全部に攻撃
・Tain:味方全員、防御力を増やす3
・Ulma:味方1人、傷を治す5
・Wats:味方1人、復活2

《Illusionist/Magicianの魔法》
・Bals:敵単体を攻撃1
・Badl:敵全部を攻撃1
・Daru:敵の防御力を封じる
・Zarm:敵単体を攻撃2
・Esty:現在位置を知る
・Girm:敵全部を攻撃2
・Juxi:味方全員、敵から身を守る
・Vand:敵全部を攻撃3
・Jada:敵単体を攻撃3
・Galt:敵全部を攻撃4
・Bist:時間停止。敵の動きを止める
・Quis:敵単体を攻撃4
Jess:敵全部を攻撃5
・Vidl:味方1人、体力回復
・Zeta:敵全部を攻撃6
・Zami:敵単体を攻撃5

 

山下章さんの「チャレンジ!! パソコンRPGAVG(1986年)」。これがないと、どうにもなりません。マップなど貴重な情報が載っています。初版だとマップにいくつか誤植があるようです。自分が持っているのは中古品で、前の持ち主が鉛筆でマップを修正してありました。

 

地下1階で「Tablet」という鍵に相当するアイテムを入手。Tabletは全3種類。

 

プレイヤーがレベル5に到達。

これで地下4階に挑めるかなと思ったら、全く歯が立ちませんでした。

 

地下3階で「Crest of Gold」を入手。これで「酸の湖」を渡れるようになります。

 

地下4階で「酸の湖」を移動中。

 

地下4階。「Dragon's Scale」を入手。これで溶岩に対応できるようなことが表示されていますが、ミスリードです。実際には「Glacial Crystal」が必要です。

 

地下3階。一人称が「ワレ」という謎の存在から「Glacial Crystal」を入手。理屈がわかりませんが、ここで「Dragon's Scale」が消滅します。表示が「Giacial 」になってますが、おそらくミスです。

 

プレイヤーがレベル9に達しました。

十分強くなったつもりだったのですが、地下5階でボコボコにやられてしまいました。どうやら、クラスチェンジしないと厳しいようです。クラスチェンジをすると、育て直しになりますが、キャラを数段強くすることができます。

 

レアな防具「Winged Helm」を入手。Fighter専用なので現時点では使えませんが、将来に備えて残しておきます。こういう説明書に載っていないレアアイテムがゲームの神秘性を高めています。

 

クラスチェンジに必要なアイテムは全部で4種類あります。

・「Helm of Aslan」:Battler→Fighterへのクラスチェンジ。

・「Crystal Idol」:Thief→Robberへのクラスチェンジ。

・「Staff of Sage」:Monk→Clergyへのクラスチェンジ。

・「Ring of Gald」:Illusionist→Magicianへのクラスチェンジ。

これらは敵を倒した時にランダムで出現します。深い階層ほどレアアイテムが出るような気がしますが、地下2階で「Helm of Aslan」が出たこともあります。

 

プレイヤーがレベルMAX(10)に到達。

 

寺院でBattler→Fighterにクラスチェンジしました。

 

クラスチェンジの結果、レベルが1に戻って、パラメータの数値が6~8に激減してしまいました。これは一時的なもので、レベルを上げると巻き返すことができます。

 

衝撃の事実が判明。人間の女性はMonk→Clergyへクラスチェンジできませんでした。

しかたないので、このキャラはパーティから離脱。新しいキャラを育て直すことにしました。

 

ようやく2人目のBattler→Fighterのクラスチェンジに成功。

3人目のBattlerもレベルMAXに達しているのですが、「Helm of Aslan」が足りずクラスチェンジできないという状態。このまま経験値を捨ててしまうのがもったいないので、3人目のBattlerをパーティから離脱させて、新たにIllusionistを加えました。結果的にこの判断が良かったです。

 

地下5階。溶岩の中を移動中。「Glacial Crystal」が必要です。

 

レアアイテムの「Stone Idol」を使うと、一撃で敵を倒すことができます。これで強引に進みます。運が悪いと「Stone Idol」が消滅してしまいます。

 

地下5階の「不思議な泉」。運が良いと体力を回復できますが、運が悪いと毒を飲んでしまいます。ここはステートセーブでズルをしました。

 

ラスボスまでの途中、強制的なエンカウントが数カ所あります。強制エンカウントの敵には「Stone Idol」が通用しません。そこで、Illusionistの魔法Bistで時間を止めて倒します。Bistが便利すぎです。もっと早く使えば良かった。

ラスボス「Billades」と戦う一歩手前の状態。事前に10個目のアイテムを空けておきましょう。

ラスボスはドラゴンを4体引き連れていて、過去最高の強さ。まず、攻撃が当たらないので、Neizの魔法を使います。ラスボスを倒すと、あるアイテムが手に入ります。

ラスボスの近くにあるElven Seed。ここであるアイテムを使うと、エンディングのメッセージが表示されます。その後、キーを押すと、スタート地点に戻って、そのままプレイを継続することができます。結局、Elven Seedが何だったのかはよくわかりません。

、、、というわけで無事にクリアできました。

この「ファンタジアン」、問答無用の名作ですね。ゲームシステムが完成されています。特に戦略性の高さには感心しました。一瞬の判断で勝ったり負けたりするという緊張感が素晴らしい。長々とした会話がないのも自分好みです。

結構長く遊んだつもりだったのですが、チャレアベに載っていた「Golden Gloves」や「Mum Blade」は入手できませんでした。本当にやり込み前提のゲームだなと感じます。後半に行くほどレベル上げがしんどくなって、忍耐力が試されます。自分の場合はかなりステートセーブに頼ってしまいました。

 

雑誌「アイ・オー 1985年2月号」より。「リザード」や「夢幻の心臓」と比べて「ファンタジアン」は上級者向けであるとアピールしています。「1月下旬発売」と書かれています。

 

日経ソフトウエア2025年7月号

23日発売の雑誌「日経ソフトウエア2025年7月号」で次の記事を書かせて頂きました

・特集「ローカル生成AI入門」PART1とPART2。

・連載「AI駆動開発入門 生成AIでプログラムを作ろう」第1回目。

 

特集のPART1ではDeepSeek-R1とGemma3の性能を比較しています。見出しでは「中国 対 米国!」と盛大に煽っています。

 

ボツ画像です。内容が意味不明なので使いませんでした。本誌で取り上げているDeepSeekはサイバーエージェントが日本語化したバージョンを使っています。元々のDeepSeekは中国語と英語しか使えません。

 

これもボツ画像。

「時刻を教えてください」というプロンプトを入力したら、「時刻を教えてくれたら答えます」という答えが返ってきました。

ローカルLLMはたまにこういうトンチンカンな回答をします。

 

これもボツ画像。

特集のPART2ではローカルの画像生成AIを紹介しています。アニメっぽい女の子ならウケるかなと思ったら、不気味な画像が出来上がってしまいました。この時はStable Diffusion v1.1を使っていましたが、本誌ではStable Diffusion v1.5を使いました。

 

新連載の「AI駆動開発入門」。

生成AIを使ってプログラミングなどをするというコンセプトですが、普通にAIに頼ってしまうと、とんでもない手抜き記事が出来上がってしまいます。アルゴリズムはAIじゃなくて人間が考えるとか、教育的な記事にする工夫が必要だと思います。

 

記事の中で日経ソフトウエアの創刊号の発売日を6月24日と書いてしまったのですが、正しくは5月25日です。6月24日は発売日じゃなくて「発行日」でした(奥付けに書く時、1か月くらいサバを読むルールがある)。わざわざ創刊号の実物を手に取って、日付を確認してから記事を書いたのですが、それでも間違えてしまう自分が情けないです。

上の写真は「日経パソコン1998年5月18日号」の巻末の読者ページです。そこに日経ソフトウエア」の広告が小さく載っていました。「5月25日創刊」と書いてあります。

夢幻の心臓III for PC-8801

夢幻の心臓III  for PC-8801」を遊んでみました。1990年発売のクリスタルソフトの超大作RPGです。

そのまま載せていくと、大変な量になってしまうので、要点を絞って紹介したいと思います。以下、ネタバレ満載なのでご注意ください。

 

前作「夢幻の心臓II」では元の世界に帰ってハッピーエンドだったのですが、実はそうではなかった、というところから本作は始まります。

スタート地点はルイザード地方の「アドバンの神殿」。この時点のアイテムは「第7の夢幻の心臓」「ヒルツスレイヤー」です。「第7の夢幻の心臓」っていうのは、プレイヤーの体内の心臓のことのようです。取り出せないのにアイテムと言って良いのか? 夢幻の心臓が7つあるっていうのは初耳です。「ヒルツスレイヤー」は前作の「聖なる剣」の別名でしょうか?

 →「ガザールの町」で通行人から「次元のおまもり」(ハイドライド3みたいな)をもらう。 →「ガイヤール城」で王様に会うと、仙人に会えと言われる。→「光の仙人のほこら」で仙人から「洞窟に向かってくれ」と言われる。 →「ガイヤール城」で王様から100Gもらう。→「ガイヤール城」でメルローズアルハザードを仲間に加える。 →「ビヨンドの洞窟」でザギルというお坊さんに会う。 →敵を倒して、レベルを上げます。

 

満月に神殿に体当たりすると、別世界にワープできます。「ウルティマIV」みたいで面白いのですが、序盤に数回しか使いません。 →ワープ先の町でUNITとGOLDを換金できるようになります。お金が余りまくるので、換金のレートに意味はないです。 →「ビヨンドの洞窟」でダイヤモンドを拾う。→ダイヤモンドと引き換えにイアラを仲間にする。

 

「ビヨンドの洞窟」の最深部でボスキャラ「シュド・メル」を倒す。レベル10くらいにならないと倒せません。 →「エンドスレイヤー」という剣を入手。 →シュド・メル討伐のお礼として、「ガイヤール城」で王様から鍵をもらう。 →「サルア城」の船に乗って「港町ハクロウ」に行く。

 

前作で共に戦った仲間のユーギンと再会、、、したのですが、200GOLD払えとか言われてしまう。こんなキャラだったっけ? 前作だとタダだったのに。

 

「アーケディア城」の地下に行くと、前作で共に戦った仲間のシルビアに再会(前作だとシルヴィア)、、、したのですが、こんな口調で話すのか? ちょいちょい解釈がズレてて萎えます。母からの伝言を伝えるとシルビアがサルア城に帰る。→「神聖山」で「炎の水晶」を入手。→「ドワーフの村」でガルバロ(鍛冶屋)に2本の剣を渡すと、「マスタースレイヤー」という剣を作ってくれる。何かのフラグと連動していて、無視される場合があります。 →「神聖山」を登る。 →通せんぼしているドラゴン軍団を倒す。→「神聖山」の頂上でマスタースレイヤーを突き刺す。「次元界をつなぎとめることに成功した」らしいのですが、一体何が起こっているのかよくわかりません。 →「仙人の家」で光の仙人から「光の鍵」をもらう。→「光の仙人のほこら」で「仙人の目」を取る。→「ルイザード地方」の「一カ所だけ汚染されていない場所」で地下迷路の入り口を発見。→「闇の仙人のほこら」で闇の仙人から「闇の鍵」をもらう。→「闇の鍵」で扉を開けて「ボーダーの鍵」を取る。→「ボーダーの鍵」でゲートを開けてバース地方に進む。

ここでディスクBに切り替え。

 

敵が一気に強くなって、ボコボコにやられてしまいます。大ピンチ。 →「ディラの町」で「ハンターパス」をもらう。 →「ハンターパス」を使って、「ガン.シップの町」の西側に通り抜ける。→「スプラー山」を登って頂上の「アース神殿」に行く。

 

「アースの神殿」でアトラスから「第6の夢幻の心臓」をもらう。残る心臓はあと5つ。夢幻の心臓って金属だったのか。 →「ポートルの町」で船に乗って「リュカオンの墓」(ピラミッド)まで行く。→墓の内部を通り抜けて、南側の出口から砂漠地帯に出る。

 

「ロイガー山」でボスキャラ「ロイガー」を倒す。 →「王家の鍵」を入手。 →「リュカオンの墓」で「迷いの森の地図」を入手。 →「リュカオンの墓」で「リュカオンの法剣」を入手。→「キマイラ城の鍵」を入手。 →「迷いの森の地図」を使って「迷いの森」を抜けて、「魂の沼」に行く。 →「魂の沼」で地下迷宮の入り口を見つける。→ギルに会って、地下迷宮を脱出する。 →「パークシティ」でシリューから「神殿の鍵」をもらう。→「神殿の抜け道」で「王のペンダント」を拾う。 →キマイラを倒す。以後、「ディラの町」と「ギラの町」が通り抜けできるようになる。

 

奇跡の神殿で「第4の夢幻の心臓」を入手。残る心臓はあと4つ。 →「ネイティブの村」で母のお墓からメッセージを聞く。テレパシーをONにしておく必要があります。→自分の墓から「テスタメント」を入手。しかし、テスタメントが一体何なのかわかりません。 →通路にある隠し部屋から「ふるさとの鍵」を入手。→「リングオブティア」を入手。これは特定のキャラを仲間に入れるためのアイテムです。 →「リュカオンの墓」の「キマイラ城」行きの船を見つける。→「キマイラ城」で「収容所の鍵」を入手。

 

「キマイラ城」で「第5の夢幻の心臓」を入手。残る心臓はあと3つ。 →王の椅子の下に収容所の入り口を発見。サイコメトリをONにしておく必要があります。→解放した囚人から「ホーリーストーンを拾ってきなさい」というアドバイスを受ける。 →キマイラを倒したことでフラグが立って、「ネイティブの町」で子供から「アキュレム研究所」の情報を得る。→クルーズコントロールの船に乗って「アキュレム研究所」に行く。このへんから急にSFっぽくなります。→博士から「ゲートの鍵」をもらう。→北のゲートを通って、ケーブ地方へ。

ここでディスクCに切り替え。

 

「要塞都市ゼータ」でボスキャラの「ゼータ」を倒す。 →敵だったロボットが友好的になる。衝突するといちいちメッセージを表示するので、本当に厄介。マジックミラーで回避すると良いかも。→スクラップ工場で「CPU」を拾う。→「ルートシティー」でロボット船を「CPU」で修理する。 →ロボット船に乗る。 →「ティエント研究所」で「ウエーブロードの鍵」をもらう。

 

「予言の塔」を攻略。果てしなく体力を回復する敵が居て厄介です。 →「予言の塔」で「竜の道」を入手。 →「予言の塔」でボスキャラ「ハスター」を倒して、ザギルを救出。「ザギルのリング」をもらう。→「海上都市ソル」でソル王からケーブの鍵をもらう。 →「フロントシティー」でロボットに「ケーブの鍵」を挿す。西側に通り抜けができるようになる。 →「隠れ里」の隠し部屋でお坊さんに会う。「ザギルのリング」を見せる。「夢幻の心臓」が6個そろったら、もう一度来いと言われるんですが、これは第2~第7がそろったらという意味です。

 

「スラブの町」でマーフィーから「第2の夢幻の心臓」をもらう。残る心臓はあと2つ。マーフィーはサイコガンを装備した強キャラです。 →ここで何をしたらいいかわからなくなってしまったのですが、町の人から「竜の巣」の情報を得る。 →「はいきょ」の柱の中心にある石畳を踏むと、「竜の巣」にワープ。「竜の道」が必要です。迷路を解かないと帰れなくなってしまうので、あらかじめワープポイントをセットしておいたほうが安全です。

 

「竜の巣」でドラゴンから「第3の夢幻の心臓」をもらう。残る心臓はあと1つ。 →「夢幻の心臓」が6個(第2~第7)そろったので、「隠れ里」でお坊さんと話をする。たぶん、これでギブスン登場のフラグが立つ。→「宇宙港」で「シャトルトレーサー」を入手。→「アップルシティー」でギブスンに会う。シャトルトレーサーを渡すと発射の手伝いを約束してくれる。 →「宇宙港」で左から2つ目のシャトルに乗る。「デュラハン星」に出発。ここから舞台は宇宙に。「ハイドライド3」みたいな展開。

 

ここでディスクDに切り替え。

「ニックス基地」で装備を買う。建物の反対側に回り込むと、薬やアイテムが買える。→石板に触れて「第1の黒い石」「第2の黒い石」「第3の黒い石」を入手。→「ザッケル基地」で壁の隙間に「第1の黒い石」を取り付ける。こんなの初見で気が付くわけない。 →「アルフォー基地」で壁の隙間に「第2の黒い石」を取り付ける。→「マイオス基地」で壁の隙間に「第3の黒い石」を取り付ける。→「ニックス基地」でブランドルから「観測所の鍵」をもらう。

 

「アラキス観測所」の隠し部屋で「観測所の鍵」を使うと、物質移送機が作動して「ステーション」にワープできる。 →「ステーション」でボスキャラ「アーク」を倒す。 →壁のスイッチを押すと物質移送機が作動して、最終目的地「カオス城」にワープする。→「カオス城」で監禁されているザギルらを助ける。 →1階で「カオス城の鍵」を入手。 →鍵を使って、1階の扉を開けて城を出る。 →アーク地方の「カオスの町」で装備を整える。 →「カオス城」の7階でラスボスと対決。ラスボスを倒すとエンディングです。エンディングはグラフィックが凝っているので必見です。

、、、本当に超大作です。本作で「ドラゴンクエストIV(1990年2月)」に対抗したかったんじゃないかという気がします。グラフィックはしっかり描かれてるし、音楽は50曲くらい入っていて、マップはとてつもなく広大で、ボリューム満点です。クリスタルソフトの社運をかけてますね。

しっかり楽しく遊んだので、ツッコミ入れるのは野暮ですけど、シナリオに問題があるような気が。ここまでの文書を読んでも、プレイヤーが何のために何をやっているのか理解できないと思います。

夢幻の心臓」が金属の固まりとしてゴロンと出てきて、7つ集めろってことになるのですが、そういう話だったっけ?と困惑。「デュラハン星」とか「次元砲」とか、少年漫画みたいなノリで、もう何がなんだか。正統派ファンタジーを目指したほうが良かったのでは。といっても1作目の時点で「破戒僧」とか「15次元」とかいう設定はあるんですよね。

オートバトルのおかげで放っておいてもレベルが上がります。体力回復も全自動です。もう画面を見なくても、キーボードに触らなくても大丈夫です。前作も戦略性のなさが気になっていたのですが、本作はもっと悪くなってます。

 

ベーマガ1990年3月号より。記事は3ページです。「神聖山」あたりまでを紹介しています。オートバトルは好意的に紹介してます。シナリオについては「メッセージに今一つ感情がこもっていなかったり、」と指摘してます。

 

ベーマガ1990年4月号より。パソコンゲームの売上ランキングで「夢幻の心臓III」は第9位。3月号では第25位、5月号では第28位でした。ログインのランキングでもベストは第9位でした。

 

蘇るPC-9801伝説 永久保存版(2004年)」の付録のCD-ROMに「夢幻の心臓III」が収録されています。紹介記事は2ページ。序盤の3%くらいしか遊んでいないのに書いちゃったような記事です。

 

(2025/06/06追記)「日本会社史総覧 下巻(1995年)」という本にT&Eソフトとクリスタルソフトが1990年10月に合併したと書かれていました。

 

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夢幻の心臓II PC-8801/mkII版

プロジェクトEGGで無料で配信している「夢幻の心臓II PC-8801/mkII版」を遊んでみました(遊ぶには会費が必要です)。1985年11月発売のクリスタルソフトRPGです。

以下、内容をネタバレしまくっているのでご注意ください。

 

プレイヤーが何も持っていないところからスタート。近くの町で武器と防具を買い揃えます。値段の差がほとんどありません。

画面表示が早くて快適です。視界が黒くなってしまって見づらいですが、後で視界を広げるアイテムや魔法が登場します。

 

あっという間にゲームオーバー。ランダム要素が強いです。序盤は仲間を減らして、お金と食料を温存したほうが良いです。

最初は非常に苦労しましたが、レベルを上げたら、軌道に乗ってきます。

 

アーケディア城で「銀の偶像」を入手。サイクロップスが守っている宝箱に入っています。

城の地下でユーギンをパーティに加えました。

 

姫をサルア城に連れ帰ると、王様が大喜び。以後、城の地下に入れるようになります。

いったん、シルヴィアと分かれますが、城の地下で再度パーティに加えることができます。城や町で昔の仲間と再会すると妙に嬉しい。パーティに加え直すと、装備やレベルが以前のまま残っています。このゲームで特に感心した部分です。

あと、シルヴィアの近くにゲートがありますが、これに入ったら、エルフの世界(ガイアの洞窟地下2階)にワープしてしまいます。自分は迷子になって大変な目にあいました。

 

赤き塔で「黒の石」を入手。魔人の世界に行けるようになりますが、まだ必要ありません。

 

エルフの世界にあるドワーフの村で「金のリング」をもらう。これで、さまよえる塔に入れるようになるらしいです。

仲間が石化してしまってボロボロです。結局、人間の世界に戻って、治療してもらいました。

 

石化を治せないと、どうにもならないので、僧侶を仲間に入れました。デイカーとはお別れ。僧侶がいると体力を回復できたり、視界を広げたり、宝箱を開けたりできるので便利です。

 

トロールの城で「緑の石」を入手。グリフィンが強くて、運が悪いと死んでしまいます。

ドワーフ村の住人によると、2人のエルフを助けたほうが良いという話だったのですが、仲間を減らすのは心苦しいので、助けないで進めました。

 

魔法の封じられた洞窟で「シーのコンパス」を入手。宝箱を取り間違えると、入り口までワープさせられます。凶悪なトラップ。

 

「シーのコンパス」を頼りに森でさまよえる塔を見つけます。

さまよえる塔の最上階で「聖なる剣」を発見。剣は5本落ちてるので5人全員に装備させます。

 

船に乗るには「かしの木」と操縦できる人(バイキングなど)が必要です。

幽霊船でダークナイトを倒すと「青の石」を入手できます。最初、「聖なる剣」を持たずに行ったら、ダークナイトに全く勝てませんでした。

もう船に乗る必要無いので、クモンさんは退場。シルヴィアにバトンタッチ。うっかり「聖なる剣」を装備したまま別れてしまったので、探し直すのに苦労しました。

 

水の塔で「青の石」を使う。魔人の世界の水が無くなります。

 

火の塔に登って精霊を話をすると「赤の石をくれ」とのこと。あれ?赤い石を持っていなかった?

 

土の塔に登ったのですが、精霊が全く返事をしてくれません。「緑の石」を持っているのに。どういうこと? こういうゲームなので仕方ありません。

 

魔人城で「赤の石」を入手。まさかこんなところに置いてあるとは。

 

火の塔を登り直して「赤の石」を使う。魔人の世界の溶岩が無くなります。空を飛べるので溶岩を消しても意味ないのでは、というツッコミは野暮です。

このゲーム、リレミト的な魔法もアイテムも無いので、出口に戻るのが大変です(夢幻の心臓IIIで改善されてます)。

 

土の塔を登り直して「緑の石」を使う。今度は返事をしてくれました。水の塔→火の塔→土の塔の順番に攻略しないとダメってことですね。これで魔人城が変化します。

 

新しくなった魔人城に入ると大量の敵が襲ってきます。今となってはザコばかり。

 

ダークナイトとの戦い。幽霊船で1体倒しているので、残り9体を倒します。倒すと何か変化していると思うのですが、よくわかりません。

最後にラスボスを倒して、ある場所に行くとエンディングです。ラスボスを倒してしまうと魔人城から出ることができなくなってしまいます。

ファンタジーの世界にどっぷり浸れて、謎解きあり、迷路の探索あり、正統派のロールプレイングゲームです。敵がじゃんじゃん襲ってくるので、レベル上げにもお金にも困らず終わりました。

このゲーム、テンキーとスペースキーだけで操作できるので遊びやすいです。今だと普通かもしれませんが、ウルティマでA~Zキーを使いまくったことを考えると、かなり革新的だったと感じます。

しかし、戦闘がスペースキーを連打するだけなのは便利すぎ、戦略性が無さすぎです。当時は違和感なかったのだと思いますが。

結局、夢幻の心臓」とは一体何だったのか? ゲームでは深く触れていません。「夢幻の心臓の勇者」というセリフがあったので、夢幻界でも生きていけるくらい心が強い勇者という意味なのかなと解釈しました。続編の「夢幻の心臓III」で細かい設定がハッキリしますが、、、。

 

手書きでマッピング

 

ベーマガ1986年3月号より。2ページの紹介記事が載っています。モンスターの写真が並んでいたり、攻略情報は特に載っていないのですが、最初は仲間を加えないほうが良いというアドバイスは役立ちました。

 

山下章さんの「コンピュータゲーム ホンキでPlay ホンネでReview!! 電脳遊戯考(1990年)」より。初出はベーマガ1988年5月号。桃太郎伝説」が「夢幻の心臓」の影響を受けているという発言が載っています。

 

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