日経ソフトウエア2021年9月号の掲載ミス

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日経ソフトウエア2021年9月号より

日経ソフトウエア2021年9月号の88ページ目、図5にミスがありました。

三次元配列の赤枠の部分が、正しくは写真の通りです。読者さんからのご指摘を頂いて気が付きました。

大変申し訳ありません。

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2021年9月号

 

獣神ローガス

プロジェクトEGGで配信中の「獣神ローガス(1988年発売)」を遊んでみました。

PC-9801がまだゲーム機として根付いてなかった頃、PC-9801専用として出たチャレンジングな作品。

じゅうじんじゃなくて、じゅうしんって読むんですか? 35年間、勘違いしてました。

 

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獣神ローガス(PC-9801専用)

このゲーム、第一印象は最悪で、面白い/つまんない以前に全く遊べない状態です。1画面進んだら敵にボコボコにやられてGAME OVER。キーボード操作だし(ゲームパッド非対応)、ジャンプ中の移動が不可能だし、自機は脆いし、動きがモッサリしてるし。そして、敵は固くて、素早い。

なんだこれは?!

 

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ちょっとだけ領土拡大に成功

すぐに放り出したのですが、当時のパソコンゲームって、こんな感じだったなと。やたらとプレイヤーに厳しい、そういう文化がありました。

気を取り直して再チャレンジ。30回くらい死にまくって、やっとコツがわかってきました。面白さが見えてくるまでに時間がかかります。

 

 

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獣神ローガスの画面

このゲーム、画面内容をきちんと読み解かないと、クリアできません。付属の説明書では説明が足りないので、補足してみました。

特に重要なのは、武器コンディションです。オーバーヒートするので連続攻撃は厳禁。

あと、誘爆に注意。突撃はNGです。基地は壊さないほうがいいのですが、誘爆狙いで壊すのもアリ。操作性の悪さは気合で乗り越えます。

 

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獣神ローガスの広告(ベーマガ1986年12月号より)

当時のベーマガの広告。絵は加藤直之さんですね。クリムトにギーガーを混ぜたような感じで、インパクトあります。

広告は全部で10回ほど掲載されているのですが、前代未聞の発売日変更ラッシュです。

・1986年12月号「11月下旬発売!」

・1987年1月号「2月下旬発売!」

・(1987年2~3月号 広告未掲載)

・1987年4月号「3月下旬発売!」「構想一年、プログラム3回追加」「温めすぎるほど温め、遅れに遅れた『獣神ローガス』がついに火を噴く!」

・1987年5月号「4月下旬発売」
・1987年6月号「6月発売!」「またちょっと延期になります。ごめんなさい。」

・1987年7月号「7月発売!」「発売延期が幾度となく続いた『獣神ローガス』がついに皆さまの前に登場することになりました。」

・1987年8月号「7月発売!」

・1987年9月号「8月発売!」

・1987年10月号「9月発売!」

・1987年11月号「10月発売!」(最後の広告)

、、、この一連の広告の凄いところは画面写真が一度も載らなかったこと。そして、発売日を明かす前に広告が終わったことです。

最初、対応機種は「PC8801シリーズ、X1シリーズ(FM7/77/AV、MSX移植中)」とアナウンスしてましたが、1987年4月号から「PC9800シリーズ、X1シリーズ(PC8801、FM7/77/AV、MSX移植中)」に変わりました。

「毎秒18コマ、2000画面、8方向スクロール オールアニメ ロールプレイング アクション」という謎のキャッチコピーは1987年4月号までで、5月号から消えてます。

 

PC-9801版完成のお知らせは1988年1月号の「RANDOM POST」(巻末の企業ページ)に掲載されています。これを書いたのが、山口祐平さんという方です。獣神ローガスのプロジェクトに参加していないとのこと。8ビット版の移植に自信満々なコメントを寄せています。結局、8ビット版は発売しませんでした。理由は不明。

獣神ローガスの発売日が不明ですが、半ページのレビューが1988年3月号(2月売り)に掲載されているので、1月後半じゃないでしょうか。

ベーマガ1988年4月号に手塚一郎さんによる獣神ローガスの紹介記事が3ページ載ってます。絶賛に近い評価でした。

 

話はこれで終わりだったのですが、、、

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WonderWitch用画像変換ツールのソース

「獣神ローガス」で検索したらプログラム担当がc.mosさんだったことを知りました。衝撃の事実。c.mosさんは「WonderWitch」のBIOS(FreyaOS)と関連ツールを作った人。「VZ Editor」の作者として有名ですね。「蘇るPC-9801伝説 永久保存版(2004年)」の「PC業界キーパーソンが語る」というページにも登場します。バイナリエディタの「BZ」は今もお世話になっています。

「獣神ローガス」と「WonderWitch」はどっちも8086系のCPUで動いているという共通点があります。アセンブラでコードが書ける人って、いつの時代も貴重です。

 

あと、Wikipediaで「ミネルバトンシリーズ」っていう項目が出てきたんですが、一体、何なんでしょう。ファミコンゲーム「ミネルバトンサーガ(1987年)」 のエンディングを見ると、SOUND担当として、c.mosさんのお名前があります。どう考えても、ミネルバトンサーガと獣神ローガスの開発期間が重なります。

ミネルバトンサーガゲームデザイン担当の「HEY YOU」が先に登場した山口祐平さんですね。検索したら、著作が一杯ある人でした。ランダムハウスには「暗黒城」「リグラス」の頃から参加されてます。ちなみに「リグラス」は「獣神ローガス」よりもプレイヤーに厳しいです。

 

(2021/10/12追記)

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ミサイルが使用可に

戦闘を繰り返すと、レベルが上がっていって、装備がアンロック&パワーアップされます。

今のところ確認できたのは、SHIELD、BALKAN、BEAM、BAZOOKA、BOMB、MISSILE、FIXERの7種類。

最初に使えるのはBALKANだけ。BALKANは弾切れしないが、連続使用できない。

FIXERは効果が不明。

一進一退の繰り返し。敵が無限に襲ってくるので、DEFENCEを補充してもキリがないです。なにかコツがあるんでしょうか。

ハイドライドの話

プロジェクトEGGで配信されているハイドライド WIN版 1・2・3セット」を紹介しておきたいと思います。これは「(初代)ハイドライド」「ハイドライドII」「ハイドライド3」をまとめたお得なセットです。他に「アレンジ版」や懐かしい資料も収録されています。

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ハイドライド WIN版 1・2・3セット

上の写真がメニュー画面です。

ハイドライドII」だけアレンジ版がありません。

 

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「アレンジ」

アレンジ版の画面です。グラフィックを入れ替えただけなので、挙動はオリジナルと同じという仕様です。1セル単位のガクガクした動きですが、当時はコレが普通です。

ESCを押せば、画面をオリジナル版/アレンジ版に切り替えできます。実際にはオリジナル版とアレンジ版は同じソフトというわけです。

あと、キーボードの「O」を押すと「オーバードライブモード」になり、入る経験値が8倍になります。一気にゲーム性が崩壊するので、使わないほうがいいです。

 

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「オリジナル」

オリジナル版に設定した画面です。

オリジナルなのにオリジナルっぽくない挙動が気になります。まず、動きが早すぎますが、これは、スピードをMINに調整すれば解決です。

問題なのは、ダメージを与えた時の反転処理がないこと。戦っている手ごたえがありません。あと、ダメージを受けると、たまにブロックノイズっぽく光るんですが、演出じゃないですよね。もしかして、自分のPCの問題かもしれません。

 

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PC-8801伝説」のハイドライド

参考までに蘇るPC-8801伝説付属CD-ROMのハイドライドの画面。

こっちはエミュなので、再現性は文句なしです。一瞬で即死するという、鬼のような難易度もそのままです。しかし、根性でレベルを上げたら何とかなります。何度死んでもリトライする気になるというのが、名作の証拠ですね。改めて遊んでみると、敵の動きがよくできてます。ランダムっぽさの配分が絶妙です。あと、レベルを上げると強いザコキャラが出るというアイデアは時代を先取りしてます。

 

この「~ 1・2・3セット」の最大のウリはハイドライドミュージアムが収録してあること。いわゆる資料集です。若いスタッフがノリノリで仕上げていて、1999年ごろまではT&E SOFTは元気があったんだなと感じます。

ここに「ログイン」のソフトウェアランキングの推移が載っているんですが、「ハイドライド」が5号連続で第一位という偉業を達成したのが、1985年6月号~10月号とあります。人気が出るまでに発売から4~5か月もかかっていたということになります。

ハイドライドミュージアム」で特に注目のコンテンツが山下章さんと内藤時浩さんの対談記事です。収録時期は1999年。この中で、山下さんと内藤さんが最初に顔合わせしたのが「ATTACK」だと書かれています。

 

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ATTACK'86のチラシ

「ATTACK」というのはT&E SOFT主催のイベントです。

「ATTACK'86」は1985年11月23~24日に開催してます(1986年ではないので注意)。会場は秋葉原ラジオ会館ベーマガ1985年11月号と12月号にイベントの告知が載ってます。「ATTACK'86 in 名古屋」と区別するため「ATTACK'86 in 秋葉原」と呼んだほうがいいかもしれません。

(「ATTACK'86 in 名古屋」は1986年8月22日に愛知青少年公園で開催したイベントです。参加人数100人。)

告知した時点では、「ハイドライドII」も「レイドック」も発売されておらず、雑誌に写真が載ってるだけでした。新作への期待が極限まで高まっている中で、それを生で見れるという、とてつもなく魅力的なイベントでした。

チラシには書かれてませんが、山下章さんの「チャレンジ!パソコンアドベンチャーゲームが1985年11月22日に発売され、会場で販売も行っていました。ラジオ会館の階段にお客さんの大行列ができていた記憶があります。自分はお金を持ってこなかったことを激しく後悔。サインをもらうには本を買う必要がある、そういうルールをここで初めて知りました。

イベントの方は無料でした。最初に整理券が300枚配られて、100名ずつ、3回に分けて開催しました。自分は170番だったので、2回目のを見ました。整理券の配布時にも、入場前にも長い行列ができました。

イベントでは「レイドック」「ハイドライドII」の順に映像を流して内容を説明していました。

 

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35年前に描いた「ATTACK'86」のレポート漫画

「ATTACK'86」に行った感想を描いた漫画です。35年前、中学二年生の時に描いたものです。自分が描いたのに、描いた記憶がなくて、不思議な感覚です。実際は3ページありますが、大丈夫そうな部分だけ載せてみます。

この漫画に出てくるハイドライドIIの製作者」って、、、。

イベントの最後には開発中の「ハイドライドII」を自由に遊ぶことができました。会場にあったパソコン(MSX2)は30台なので、もう奪い合いです。それにしても気前がいいです、T&E SOFT

 

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PC-6001mkII版「ハイドライド

自分にとって思い出深いのはPC-6001mkII版「ハイドライド」です。ベーマガ(1985年4月号)に載った広告に狂喜して、夢中で遊びました。15色モードのアクションゲームは本当に貴重な存在です。結局、PC-6001mkII版「ハイドライドII」は出ませんでした。スペックを考えると当然ですが。

日経ソフトウエア2021年11月号

24日発売の「日経ソフトウエア2021年11月号」で「はじめてゲームプログラミング(はじプロ)」の特集記事とIoTの連載記事を書かせて頂きました。

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日経ソフトウエア2021年11月号

 

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はじプロ

はじプロの記事では、こんな感じのゲームの作り方を紹介しています。

 


www.youtube.com


IoT電子工作の連載では、M5StickC を使ったカラーLEDの制御について紹介しています。

蘇るランチャー

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古いPCゲーム書籍

その昔、アスキーから古いパソコンを扱った豪華本が何冊か出ていました。正式名称が不明ですが、「蘇る」もしくは「永久保存版」シリーズという本です。これらは値段が2800円前後と高かったのですが、貴重なゲームのCD-ROMが収録されていて、それを考慮すると、物凄くお買い得な本でした。なお、MSX Magzineはパート3まで出てるのですが、自分はパート1しか持ってないです。そして、パート1収録のソフトはWindows10ではまともに動きません。MSX関連本を除外すると、以下の4冊が出ています。

・「みんながコレで燃えた! NEC8ビットパソコン PC-8001PC-6001 永久保存版」

・「蘇るPC-8801伝説 永久保存版」

・「蘇るPC-9801伝説 永久保存版」

・「蘇るPC-9801伝説 永久保存版 第2弾」

、、、なんでPC-8001PC-6001を一緒にしたんだよ!? とか、PC-6001mkIIの掘り下げが足りないとか、X1とかX68000は、、、とかいろいろ不満が沸き上がってきますが、今回は本題ではないのでスルーします。

 

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インストール後

これらに付属するCD-ROMですが、そのまま全部インストールすると、スタートメニューがわけがわからないことになってしまいます。特に良くないのは、PC-9801伝説とP8/P6本のソフトが混ざり合ってしまうこと。見た目が悪いし、ソフトが見つけにくいです。

あと、「表参道アドベンチャー」と「南青山アドベンチャー」の表記ミスとか、「PC-8801伝説」ってどこにも書かれていないとか、「PC-9801伝説~第2弾」って最後まで表示できてないとか、場合によってはランチャーを起動するまでソフトの存在を確認できないとか、使い勝手に問題があります。

とりあえずの解決策は自前でショートカットを用意することですが、これだと、いろいろな条件でソートしようとすると無理が出てしまいます。

 

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CSVファイルに入力

そこで、専用のランチャーを作ってみました。まずは、CSVファイルに対応機種、ソフト名、実行時のパス、収録媒体の情報を入力しておきます。「表参道」と「南青山」も修正してます。

 

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ランチャーでHARAKIRIを起動

自作したランチャーの実行画面。例として「HARAKIRI」を起動してみました。

先ほど入力したCSVファイルを読み込んで、対応機種、ソフト名、収録媒体でソートすることができます。たとえば、PC-8801用のシルフィード」はなぜかPC-9801伝説に収録されていますが、そういう変則的な状況でも容易にソフトを見つけることができます。

 

全く需要ないと思いますが、ソースをアップしてみました。とりあえず動くというレベルです。

github.com

 

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pdfにも対応

(2021/09/24追記) pdfファイル(説明書)を呼び出せるようにしてみました。pdfファイルは「manual」と表示されます。「Manual ON/OFF」というボタンを押すと、一覧からpdf表示をオン/オフできます。