Ben heckさんの超小型ビデオゲーム機


ATTINY Console Part 2

ベン・ヘックさんがATtiny10を使ってゲーム機を作ってました。今回はプログラミング主体なので、忙しい人は最後の10分くらい見ればいいと思います。

ATtiny10ってRamが32バイトしかないので、普通に考えたら何も作れないと思って見向きもしないマイコン(失礼)だと思うんですが、、、凄すぎですね。

この人は技術的に凄いだけじゃなくて、美的センスにも秀でてるし、ビジョンを描けてるし、喋りも達者だし、世の電子工作マニアは全員見習うべき存在ですね。なにより、名前が凄い。いかにもハッカーって名前で。

唯一の欠点は、歌いながらハンダ付けすることくらいでしょうか。

アナログ・ジョイパッドXE-1APの話

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メガドラアフターバーナーII

メガドラ版「アフターバーナーII」の中古を買ってみました。価格は税込1,400円。

中に分厚い説明書が入っていて、そこで「アナログ・ジョイパッド XE-1AP」を「ゲームシーンを一新する新世代のコントローラー」と大々的に紹介しています。自機をアナログスティックで操作できることがこのゲームの大きな売りでした。

アナログスティックっていうのは、今だと別に驚くことでも何でもないのですが、当時は超最先端の技術でした。まず、アフターバーナーIIの登場があまりにも衝撃的すぎて、それに引っ張られた形です。格闘ゲームが6ボタン対応のパッドを登場させたのに似た現象だと思います。「スペースハリアー」も本当はアナログなのですが、どういうわけかデジタルが当たり前として移植されてます。

 

自分は「XE-1AP」を持ってなくて、いろいろ知りたくなって、検索してみたのですが、詳しい情報が出てきません。「形がカブトガニに似てる」とか、そんなしょうもない話ばっかり、、、。

そこで、ベーマガのバックナンバーを読み直して、XE-1AP関連の情報をまとめてみました。以下のとおりです。

・1989年5月号277ページの「チャレンジ!X68000」。X68000版「アフターバーナー(IIの表記がないけどII)」の紹介。一緒にインテリジェントコントローラを初公開。「発売は5月末とのこと」。

・1989年7月号。マイコンソフトのジョイスティック広告に「インテリジェントコントローラCYBER STICK」 追加。ボタンが黒色なのでシャープ製?

・1989年8月号。前号のジョイスティック広告のCYBER STICKを「インテリジェントコントローラXE-1AJ」に差し替え。ボタンがオレンジ色。「7月25日発売」の文字。XE-1AJとCYBER STICKはソックリなのですが、どっちがどっちOEM供給していたのでしょうか?

・1989年9月号。シャープによるCYBER STICKの1ページ広告。インテリジェントコントローラCYBER STICK CZ-8NJ2。23,800円(税抜)。CYBER STICKの発売日は不明です。XE-1AJとほぼ同じだと考えられます。発売日を知ってる人がいたらお教えください。

(1989年。CYBER STICKに触発されたのか、NECPCエンジンスーパーグラフィックス用の周辺機器として「パワーコンソール」という巨大な操縦桿ジョイスティックの発売を計画。90年の発売を予定していたが、計画は中止に。もし、発売していたら、スーパーグラフィックス仕様のアフターバーナーIIが世に出ていたかも。)

・1990年1月号282ページ(チャレンジ!セガメガドライブ)。アナログパッドの試作品(モック)を公開。「こんな形になる予定だ」。記事によると、「メガドライブ戦略方針発表会」というイベントではXE-1AJをメガドライブに接続していたとのこと(1989年12月号に掲載)。

・1990年3月号。マイコンソフトの広告に「新製品ニュース」として「XE-1AP」が初登場。予定価格14,500円(税抜き)。

・1990年4月号285ページ(なにわ通信)。K村さんが「お初にお目にかかります」との挨拶。「XE-1AP」の紹介文で「3月20日発売」の文字。13,800円(税別)。チェックしていませんが、「月刊マイコン90年4月号に詳しい記事が載ります」と書かれています。XE-1APの形をめぐって怒りの電話や手紙が一部舞い込んだとの記述もあります。

メガドラ版「アフターバーナーII」。1990年3月22日発売。価格は6,900円(税別)。XE-1APとの発売日の差はわずか2日。本作にかける並々ならぬ気合を感じます。

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ベーマガ90年5月号の広告

 

・1990年5月号。「XE-1AP」の1ページ広告掲載。「ジョイパッドが、ついに頭脳を持った。」との煽り文句。この広告は以後何度も掲載。9月号あたりから「変更、改良する場合があります」という注意書きが追加されます。これはFM-TOWNSでの不具合を意識したものだと思います。

 

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ベーマガ90年10月号

・1990年10月号79~82ページ。なにわ通信増刊号「君のプログラムでもXE-1APが使える!」。XE-1APの通信仕様を公開FM-TOWNSで動作しない場合の対策方法も紹介。XE-1APの発売から約半年遅れ。ちなみにXE-1APの通信仕様はCYBER STICKそのままです。これは法的に問題なしなのでしょうか。

NECアベニューからPCエンジン版「アフターバーナーII」が1990年9月28日発売。メガドラ版から約半年遅れ。説明書の最後に松田浩二さんのお名前が。)

・1992年1月号303ページ(なにわ通信)。PCエンジンジョイスティック・アダプター「XHE-3」の情報を初公開。ここでやっとPCエンジンアフターバーナー」「アウトラン」「オペレーションウルフ」がXE-1APに対応していることが明かされる。「1月発売をめざしています」。

・1992年3月号303ページ(なにわ通信)。「XHE-3」の紹介文で、「2月10日発売」の文字。価格は2,500円(税別)。PCエンジン版「アフターバーナーII」の発売から約1年4か月遅れ。

・1996年6月23日。任天堂からコントローラに3Dスティック採用のNINTENDO64発売。
・1997年4月25日。ソニーからPlayStation用アナログコントローラ(SCPH-1150)発売。CYBER STICK発売から約7年9か月遅れ。

、、、持ってないのに長々と書いてしまいました。XE-1APの対応ソフトがもう少し多かったら、ゲームの歴史が変わっていたかもしれないなと思いました。仕様を公開するのが遅すぎです。

あと、PCエンジン版「アフターバーナーII」はタイミングに恵まれてなかったとも感じます。もっとアナログスティックで遊ばれるべきですね。当時あまり売れなかったと思われる「XHE-3」は今では価格が3倍くらいに跳ね上がっているのが困ったところです。

 

続き

nicotakuya.hatenablog.com

ファミコン用カートリッジ基板(Mapper2)の自作

以下のページにファミコン用カートリッジ基板(Mapper2)の回路図とCADデータを公開しました。

以前のカートリッジと何が違うのかというと、容量が全く違います。新作は大容量カートリッジです。

sites.google.com

PRG-ROMが32KBを超えるような大容量カートリッジを作るにはMapper0以外のマッパーを使うしかありません。

有望なマッパーとしてはMapper1やMapper4がありますが、これらは任天堂製の特殊チップ(MMC1やMMC3)を搭載しています。純正品の特殊チップは入手が難しいので、怪しい互換チップを使うことになります。ハード的な権利は既に切れていますが、、、これがどこまで合法なのか判断できません。怪しい会社にお金を渡して、果たして大丈夫なのかどうか。結局、計画を中止しました。

そこで、Mapper2を採用してみました。Mapper2なら特殊チップを使わず、汎用のロジックICで済ませることができます。

 

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参考にした「うっでぃぽこ」

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うっでいぽこ。「い」が大きい?

Mapper2の仕組みを理解するため、参考にしたのがこの「うっでぃぽこ」です。Amazonで340円で購入しました。33年前のハードなので、合法的に解析できるだろうという判断です。

殻割りに失敗してツメが折れてしまいました。うっでぃぽこは全8バンク=128KB(1Mbit)でした。ロジックICを2個搭載しています。こうしたカートリッジ基板は任天堂が製造を行っていました。

あと、以下のページを参考にさせて頂きました。

Enri's Home PAGE (ファミリーコンピューター ROMカセット マッパー2)

 

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Mapper2を使ったファミコン用ゲーム

あと、「8bitworkshop」というWebブラウザだけでファミコンゲームが作れてしまうという凄いサイトがあるのですが、そこに「solarian game」というMapper2のゲームがありました。おもいっきりギャラクシアン似です。ここで、NESファイルをダウンロードすることができます。

https://8bitworkshop.com/v3.6.0/?platform=nes&file=shoot2.c

 

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実機で動作テスト

solarian gameは全2バンクだったので、自作のツールで8バンクに修正してROMに書き込んでみました。

無事に動きました。

しかし、このプログラムは実際に使っているのがバンク0だけで、バンク1にはベクタしか書かれていませんでした。Mapper0でも作れてしまいます。Mapper2の動作テストとしては少し不十分かもしれません。

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完成した基板

 

ファミコン用の半透明カートリッジ(448円)

またファミコン用カートリッジのガワ(シェル)を買ってみました。

AliExpressのEurbo - Professinal Supplierというショップの「Game card Cartridge Replacement Plastic Shell Game Card case」です。色は半透明の「transparent black」です。本当は完全に透明のが欲しいのですが、みあたりませんでした。

価格は1個368円。今回は3個買って、送料240円が加わって、最終的に1,345円となりました。1個あたり約448円という計算になります。

  

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ファミコン用カートリッジのガワ

 見た目はこんな感じです。ちゃんとガワが分離した状態で届きました。以前、合体した状態で届いて、殻割りに失敗して爪が折れてしまった事があったので助かりました。

 

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ニッパーで切断

残念ながら、というか当然ですが、自分が作った 基板とポッチの位置が合いません。なのでポッチ部分をニッパで切断して、ホットボンドで付け直します。ファミコンのカートリッジは規格がバラバラなのが困り物です。

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組み合わせるとこうなります

完成しました。

樹脂はおそらくABSですね。アクリルやスチロール樹脂と違って頑丈です。厚みがあるので、かなり強い力を加えないと閉じてくれませんでした。

 

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内部にLed 搭載

動作中の様子です。透明のメリットは中身を確認できることです。自作基板だとアピールするlこも役立ちます。

 

PCエンジンのプログラミング(その7)

注文したプリント基板が届きましたので、PCエンジン用のメモリカード(HuCard)を自作してみました。

 


DIY PCE Card(PC Engine homebrew)

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ひとまず動くレベルに到達

結果、うまく動きましたので、資料を以下のページに公開しました。

sites.google.com

 

上記のページでは自作のデモプログラムも公開しています。「PCエンジンのプログラミングその1~6」で紹介したプログラムをつなぎ合わせたプログラムです。

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デモプログラム

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実機で動作している様子

こんな感じです。BGがスクロールしながら、64個のスプライトが動き、音が鳴ります。シューティングゲーム向きのPCエンジンというだけあって、快適に動いています。

 

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基板の請求書

プリント基板は「P板.com」で20枚作りましたが、価格は税込みで25,828円でした。

PCエンジンmini」が2台買えるくらいのお値段です。 もっと安く済ませる方法があると思いますが、あまり安く作れてしまうと違法コピーに利用される可能性があるので、これでいいかなと思っています。

 

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コネクタが売ってません

今回、一番無駄に苦労したのが、メモリカードのコネクタまわりです。PCエンジンは比較的マイナーなせいか、コネクタが全然売っていません。GAMEBANKとかいうメーカーから1980円の吸い出し用のコネクタ基板が売っているのですが、、、高すぎです(個人の感想)

しかたないので、2.54mmのピンソケット/ピンヘッダで2列にして接続してしまったのですが、コネクタが邪魔になるので、できれば1.27mmピッチのエッジ部分で接続したいです。サンハヤトの1.27mmのシール基板を使うとか、Micro:bitのコネクタを切断して使ってもいいかもしれません。

 

(追記2020/12/9)

「売ってない」と言った矢先に売ってました。

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売ってました

1580円、、、うーむ。