マグナボックス・オデッセイが38万円

正直、ハードオフには良い思い出が無くて、Webサイトも見たことなかったのですが、レトロゲーム関連の出品が結構あることに気が付きました。 

f:id:nicotakuya:20201220075648p:plain

マグナボックス オデッセイ

マグナボックス社の「オデッセイ」。日本にコレがあるのが驚きですが 、、、38万5000円!?

これ、遊べるゲームが限られてるし、超マニア向けですね。48年前のハードですから、懐かしいとかレトロゲームとかいうレベルを越えてしまってます。

4年間スルーされているってことは、もう、どこかの博物館が購入するのがベストな気がします。

 

f:id:nicotakuya:20201220123800j:plain

オデッセイ2

オデッセイ2も売ってますね。レアすぎる。ゲーム内容はアタリとかインテレビジョンと同等に進化しているようです。

f:id:nicotakuya:20201227084500j:plain

テレビゲーム6

あと、任天堂の「テレビゲーム6」や「テレビゲーム15」も在庫がありました。ファミコン以前のゲーム機なので、コレクターズアイテム向けでしょうか。

 

f:id:nicotakuya:20201220124013j:plain

「コットン」で検索

 ハードオフというと、値付けがいいかげんというイメージがあるのですが(暴論)、プレミアソフトがちゃんとプレミア価格に設定されていますね。Amazonとかを見て相場を決めてるのでしょうか?

ただ、同じ物でもショップによって価格の差が大きいです。

 

f:id:nicotakuya:20201220123604j:plain

Turboのつづりが間違ってる

「X1 turbo II」が売ってました。個人的には、どストライクですね。スペルが間違ってます。やはり、商品情報が雑です。

間違いじゃないですが「レトロゲーム」にカテゴライズされてます。動作するかどうか書いてませんが、ダメだったらコンデンサを交換したらいいと思います。



f:id:nicotakuya:20201220123414j:plain

「ジャンク」で検索

ためしに「ジャンク」で検索してみました。左上はバーチャルボーイですね。これは故障してるみたいですが、直せるのかどうか?

型番しか書いてないと検索でヒットしないのでは。

f:id:nicotakuya:20201220115034p:plain

MSX2も売ってます

ジャンクのMSX2もありました。型番しか書いてありませんが。

これだと検索しても見つかりにくいですね。

 

f:id:nicotakuya:20201227015232j:plain

MSXの中古

MSXの出品が多いです。流通量に比例しています。フロッピーはカビが生えるのに対して、カートリッジは劣化しにくいというメリットがあります。

このサイトに限らないのですが、「安い!?」って思ってクリックしたら「売り切れでした」ってパターンが多いです。ムダに喜んで損した気持ちになります。これ、売り切れを非表示にする機能が無いんですよ。

あと、安いと思ってカートに入れて、値段を確認して、クレジットカード番号を打ち込んで、注文確定のギリギリになって「送料1000円」ってなるのは勘弁して欲しいです。これだと送料より高いものを買う気がなくなります。

眺めてるだけでも楽しいのですが、結局、何も買わずに終わってしまいました。

XE-1AP互換品の自作

前回の続きです。

nicotakuya.hatenablog.com

アナログ・ジョイパッド「XE-1AP」で検索してみると、すごく需要があるということがわかります。

しかし、これが売ってない。売っていても値段が高い

同製品はオークションや中古ショップで出たり入ったりを果てしなく繰り返しています。なんなんでしょうか、これは(怒)。投資目的の何かでしょうか。いや、需要に供給が追い付いていないだけですよね。

「XE-1AP」はすでに発売から30年以上が経過して、ハードウェア的な特許はとっくに切れています。挙動が同じものを作るだけなら法的には問題がないはずです。

そこで、X68K用CYBER STICKドライバ「AJOY.X」ベーマガ90年10月号(XE-1APの通信仕様)を頼りに「XE-1AP」の互換品を作ってみました。

f:id:nicotakuya:20201226005023j:plain

自作アナログパッド(XE-1APもどき)

完成するとこんな感じです。まだ、ブレッドボードです。

f:id:nicotakuya:20201228132801j:plain

部品の選択

今回、ジョイスティックは一番安いスライド式のものを選びました。250円のDIP化キットです。本当なら写真の左側にあるようなレバー式のタイプが良いと思います。秋月でDIP化キットが330円で売ってます。80円しか違わないのですけど。

製作費は合計2500円くらいですが、プログラムの書き込みに使うシリアルUSBモジュールを除外すると1500円くらいになります。安いマイコンを使えば、もっと下げられると思います。

回路図とソースはここで公開中です。↓

sites.google.com

完全再現にはまだほど遠く、MD(メガドライブ)モードしか再現できていません。

あと、ベーマガの記事はPCモード(CYBER STICK互換)についてだけで、MDモードについて一言も書いてないというひどいオチでした。MDモードはPCモードと意図的に仕様が違っているという重要な情報も記事には抜けています。

結果、CYBER STICKとして作ってしまったものをMD仕様に直すはめになって、ムダにリトライを繰り返しました。おそらくシャープ製のCYBER STICKの仕様を他社のメガドライブでそのまま使うことが権利的にアウトだったのではないでしょうか。自分の妄想ですが。

 

開発の過程を動画にしてみました。↓


DIY AnalogPad(XE-1AP MegaDrive mode)

 

CYBER STICK互換に戻すことも容易なので、将来はPCエンジン版「アフターバーナーII」でも動かしてみたいです。

 

(2021/1/12追記)

DUALSHOCK2版も作ってみました。

nicotakuya.hatenablog.com

nicotakuya.hatenablog.com

Ben heckさんの超小型ビデオゲーム機


ATTINY Console Part 2

ベン・ヘックさんがATtiny10を使ってゲーム機を作ってました。今回はプログラミング主体なので、忙しい人は最後の10分くらい見ればいいと思います。

ATtiny10ってRamが32バイトしかないので、普通に考えたら何も作れないと思って見向きもしないマイコン(失礼)だと思うんですが、、、凄すぎですね。

この人は技術的に凄いだけじゃなくて、美的センスにも秀でてるし、ビジョンを描けてるし、喋りも達者だし、世の電子工作マニアは全員見習うべき存在ですね。なにより、名前が凄い。いかにもハッカーって名前で。

唯一の欠点は、歌いながらハンダ付けすることくらいでしょうか。

アナログ・ジョイパッドXE-1APの話

f:id:nicotakuya:20201223160148j:plain

メガドラアフターバーナーII

メガドラ版「アフターバーナーII」の中古を買ってみました。価格は税込1,400円。

中に分厚い説明書が入っていて、そこで「アナログ・ジョイパッド XE-1AP」を「ゲームシーンを一新する新世代のコントローラー」と大々的に紹介しています。自機をアナログスティックで操作できることがこのゲームの大きな売りでした。

アナログスティックっていうのは、今だと別に驚くことでも何でもないのですが、当時は超最先端の技術でした。まず、アフターバーナーIIの登場があまりにも衝撃的すぎて、それに引っ張られた形です。格闘ゲームが6ボタン対応のパッドを登場させたのに似た現象だと思います。「スペースハリアー」も本当はアナログなのですが、どういうわけかデジタルが当たり前として移植されてます。

 

自分は「XE-1AP」を持ってなくて、いろいろ知りたくなって、検索してみたのですが、詳しい情報が出てきません。「形がカブトガニに似てる」とか、そんなしょうもない話ばっかり、、、。

そこで、ベーマガのバックナンバーを読み直して、XE-1AP関連の情報をまとめてみました。以下のとおりです。

・1989年5月号277ページの「チャレンジ!X68000」。X68000版「アフターバーナー(IIの表記がないけどII)」の紹介。一緒にインテリジェントコントローラを初公開。「発売は5月末とのこと」。

・1989年7月号。マイコンソフトのジョイスティック広告に「インテリジェントコントローラCYBER STICK」 追加。ボタンが黒色なのでシャープ製?

・1989年8月号。前号のジョイスティック広告のCYBER STICKを「インテリジェントコントローラXE-1AJ」に差し替え。ボタンがオレンジ色。「7月25日発売」の文字。XE-1AJとCYBER STICKはソックリなのですが、どっちがどっちOEM供給していたのでしょうか?

・1989年9月号。シャープによるCYBER STICKの1ページ広告。インテリジェントコントローラCYBER STICK CZ-8NJ2。23,800円(税抜)。CYBER STICKの発売日は不明です。XE-1AJとほぼ同じだと考えられます。発売日を知ってる人がいたらお教えください。

(1989年。CYBER STICKに触発されたのか、NECPCエンジンスーパーグラフィックス用の周辺機器として「パワーコンソール」という巨大な操縦桿ジョイスティックの発売を計画。90年の発売を予定していたが、計画は中止に。もし、発売していたら、スーパーグラフィックス仕様のアフターバーナーIIが世に出ていたかも。)

・1990年1月号282ページ(チャレンジ!セガメガドライブ)。アナログパッドの試作品(モック)を公開。「こんな形になる予定だ」。記事によると、「メガドライブ戦略方針発表会」というイベントではXE-1AJをメガドライブに接続していたとのこと(1989年12月号に掲載)。

・1990年3月号。マイコンソフトの広告に「新製品ニュース」として「XE-1AP」が初登場。予定価格14,500円(税抜き)。

・1990年4月号285ページ(なにわ通信)。K村さんが「お初にお目にかかります」との挨拶。「XE-1AP」の紹介文で「3月20日発売」の文字。13,800円(税別)。チェックしていませんが、「月刊マイコン90年4月号に詳しい記事が載ります」と書かれています。XE-1APの形をめぐって怒りの電話や手紙が一部舞い込んだとの記述もあります。

メガドラ版「アフターバーナーII」。1990年3月22日発売。価格は6,900円(税別)。XE-1APとの発売日の差はわずか2日。本作にかける並々ならぬ気合を感じます。

f:id:nicotakuya:20201223160555j:plain

ベーマガ90年5月号の広告

 

・1990年5月号。「XE-1AP」の1ページ広告掲載。「ジョイパッドが、ついに頭脳を持った。」との煽り文句。この広告は以後何度も掲載。9月号あたりから「変更、改良する場合があります」という注意書きが追加されます。これはFM-TOWNSでの不具合を意識したものだと思います。

 

f:id:nicotakuya:20201223161345j:plain

ベーマガ90年10月号

・1990年10月号79~82ページ。なにわ通信増刊号「君のプログラムでもXE-1APが使える!」。XE-1APの通信仕様を公開FM-TOWNSで動作しない場合の対策方法も紹介。XE-1APの発売から約半年遅れ。ちなみにXE-1APの通信仕様はCYBER STICKそのままです。これは法的に問題なしなのでしょうか。

NECアベニューからPCエンジン版「アフターバーナーII」が1990年9月28日発売。メガドラ版から約半年遅れ

(2022年7月31日追記。PC Engine FAN1990年9月号に「パワースティック」の完成予想図が載ってました。四角いXE-1APという感じ。パワースティックはNECアベニューが開発していたアナログパッド。未発売。)

(2022年7月22日追記。ベーマガ1991年1月号のNECアベニューの広告に「サイバースティックセット」プレゼントの告知。PCエンジン版「アウトラン」のアンケートハガキを送ると抽選100名にサイバースティックと変換器が当たるというもの。)

・1992年1月号303ページ(なにわ通信)。PCエンジンジョイスティック・アダプター「XHE-3」の情報を初公開。XE-1APでアフターバーナー」「アウトラン」「オペレーションウルフ」が遊べることを紹介。「1月発売をめざしています」。

・1992年3月号303ページ(なにわ通信)。「XHE-3」の紹介文で、「2月10日発売」の文字。価格は2,500円(税別)。PCエンジン版「アフターバーナーII」の発売から約1年4か月遅れ。

・1996年6月23日。任天堂からコントローラに3Dスティック採用のNINTENDO64発売。
・1997年4月25日。ソニーからPlayStation用アナログコントローラ(SCPH-1150)発売。CYBER STICK発売から約7年9か月遅れ。

、、、持ってないのに長々と書いてしまいました。XE-1APの対応ソフトがもう少し多かったら、ゲームの歴史が変わっていたかもしれないなと思いました。仕様を公開するのが遅すぎです。

あと、PCエンジン版「アフターバーナーII」はタイミングに恵まれてなかったとも感じます。もっとアナログスティックで遊ばれるべきですね。当時あまり売れなかったと思われる「XHE-3」は今では価格が3倍くらいに跳ね上がっているのが困ったところです。

 

続き

nicotakuya.hatenablog.com

ファミコン用カートリッジ基板(Mapper2)の自作

ファミコン用カートリッジ基板(Mapper2)を作ってみました。

以前のカートリッジと容量が全く違います。大容量カートリッジです。

sites.google.com

PRG-ROMが32KBを超えるような大容量カートリッジを作るにはMapper0以外のマッパーを使うしかありません。

有望なマッパーとしてはMapper1やMapper4がありますが、これらは任天堂製の特殊チップ(MMC1やMMC3)を搭載しています。純正品の特殊チップは入手が難しいので、怪しい互換チップを使うことになります。ハード的な権利は既に切れていますが、、、これがどこまで合法なのか判断できません。

怪しい会社にお金を渡して、果たして大丈夫なのかどうか? 結局、計画を中止しました。

そこで、Mapper2を採用してみました。Mapper2なら特殊チップを使わず、汎用のロジックICで済ませることができます。

 

f:id:nicotakuya:20200209132328j:plain

参考にした「うっでぃぽこ」

f:id:nicotakuya:20201218115546j:plain

うっでいぽこ。「い」が大きい?

Mapper2の仕組みを理解するため、参考にしたのがこの「うっでぃぽこ」です。Amazonで340円で購入しました。33年前のハードなので、合法的に解析できるだろうという判断です。

殻割りに失敗してツメが折れてしまいました。うっでぃぽこは全8バンク=128KB(1Mbit)でした。ロジックICを2個搭載しています。こうしたカートリッジ基板は任天堂が製造を行っていました。

あと、以下のページを参考にさせて頂きました。

Enri's Home PAGE (ファミリーコンピューター ROMカセット マッパー2)

 

f:id:nicotakuya:20201218105838j:plain

Mapper2を使ったファミコン用ゲーム

あと、「8bitworkshop」というWebブラウザだけでファミコンゲームが作れてしまうという凄いサイトがあるのですが、そこに「solarian game」というMapper2のゲームがありました。おもいっきりギャラクシアン似です。ここで、NESファイルをダウンロードすることができます。

https://8bitworkshop.com/v3.6.0/?platform=nes&file=shoot2.c

 

f:id:nicotakuya:20201218105922j:plain

実機で動作テスト

solarian gameは全2バンクだったので、自作のツールで8バンクに修正してROMに書き込んでみました。

無事に動きました。

しかし、このプログラムは実際に使っているのがバンク0だけで、バンク1にはベクタしか書かれていませんでした。Mapper0でも作れてしまいます。Mapper2の動作テストとしては少し不十分かもしれません。

f:id:nicotakuya:20201218115732j:plain

完成した基板

nicotakuya.hatenablog.com