3Dプリンタでゲームボーイ用カートリッジのシェル(ガワ)を作ってみました。
中身はこうなっています。
3D CADデータです。Blenderを使っています。
ゲームボーイ本体に挿し込むとこうなります。今回は珍しく一発で完成しました。
3Dプリンタで万力(バイス)を作ってみました。大きなねじを作ってみたかったので、手ごろな題材として万力を選びました。
万力は全部で4つのパーツに分けました。
挟む部分の片方はハメ込み式にしてみました。スリットを付けて、挿し込む時に曲がるように工夫しています。
もう片方の挟む部分。
こちらはねじを回しても先端が空回りするように作らないといけません。難題です。このようなラッチを付けてみました。
結果は失敗。挿し込もうすると、先端が折れてしまいました。
ねじはBOLTのアドオンを使って作ります。なぜか、生成できるねじの長さは50mmまででした。これだと大型の万力が作れません。
ツメの厚さを修正して、4本目でやっと完成。
苦肉の策ですが、Ultimaker Curaでスケールを変更すれば50mm超えのねじが作れます。
スケールを1.5倍にして、ちょっと大きめの万力も作ることができました。
3Dプリンタで「4本が合体済みのスペーサ」を発明してみました。「合体スペーサ」と名付けましたが、もっといい名前があるかもしれない。
サイズはBタイプ基板用とCタイプ基板用の2種類です。
従来の自分の作品はこんな感じです。今までは、スペーサとねじ/ナットを4セット買って、さらにユニバーサル基板を底板として取り付けるというパターンが多かったです。
合体スペーサを使えば、これらを買わずに済みます。
合体スペーサを取り付けた様子です。ナットを回すだけなので、ねじ回しは不要です。
スペーサ+底板の高さを6mmに設定したので、従来よりも薄く仕上がります。
裏側はこんな感じです。
ねじの頭が飛び出ないので、まっ平です。
現在は側面や底板が空いてますが、アレンジして、箱状に埋めてしまうことも可能です。
(2023/1/14追記)参考までに、最初に考えた合体スペーサはこんな感じでした。この後、なんとなくの気分で、ねじとナットの位置を逆にしています。
当初、ねじのピッチは市販品に合わせて0.5mmにしてみたのですが、自分の3Dプリンタだとねじ山がつぶれて、上手く作れませんでした。結局、ピッチは1mmとしました。
スーパーファミコン用カートリッジのシェル(ガワ)を自作するという試み。最終的には3Dプリンタを使いましたが、そこに至るまでの途中の作品も紹介したいと思います。
まず、最初に作ったのが、紙製のシェルです。これは、強度が足りないので、失敗でした。
次に作ったのが、こちら。
ポリプロピレン製の超薄型CDケース(2個セットで136円)を買ってきて、ハサミで切って、ホットボンドで貼り合わせました。CDケースは12センチくらいなので、スーファミのカートリッジに似せやすいです。
強度は申し分ないのですが、見た目が良くないのが難点です。
パチモンを買って済ませるという方法もあります。これはAliExpressで売っていた「16bit Game Cartridge Replacement Plastic card Shell for Nintendo For SNES game Console (US JP EU Version )」というシェルです。価格は送料抜きで400円くらい。
この手の製品はオリジナルに似すぎていて、何らかの権利を侵害している可能性があります。
もっとオリジナルに似てないものが望まれます。
というわけで、3Dプリンタで作ることにしました。Blenderでモデリングしています。
ファミコンと違ってスーファミは形状が複雑です。一号機は凡ミスでスロットに入りませんでした。
二号機はスロットに入りましたが、今度はイジェクトできません。シェルの底がきちんと埋まってないと、イジェクトできないようです。
このツメで基板を固定します。思ったよりも高い精度が要求されます。
自分の基板だと入るのですが、市販品の基板だと入らないという問題に気が付いて、対応に手間取りました。
三号機。
試行錯誤して、ようやく使い物になるのが出来ました。実験用なので、大きな窓が空いてます。ねじ穴は入手しやすいM3にしました。
権利的に問題ないようでしたら、STLファイルを公開したいです。