日経ソフトウエア2023年3月号

24日発売の「日経ソフトウエア2023年3月号」で2件ほど記事を書かせて頂きました。

・特集「将棋アプリを作ろう(後編)」。前回の将棋アプリを改良して、ネットワーク対戦ができるようになりました。開発環境はPythonです。

・連載「IoT時代の電子工作 第8回目」。スマホに温度を送信する方法を紹介しています。

 

 

「Multi-way pad converter」のファミコン版アルカノイド専用バージョン

「Multi-way pad converter」のファミコンアルカノイド専用バージョンを作ってみました。

いままでは100円ショップで売ってるケースを加工して使っていましたが、今回は3Dプリンタでケースを自作しています。もうドリルで穴を開けたりする必要がなくなって、一気に便利になりました。

回路やプログラムについてはこちらで紹介しています。

nicotakuya.hatenablog.com

 

パネル部分の3Dデータです。左右にボタン用の穴を空けています。

 

途中で「ボタンの穴は1個で充分では?」と思い直して、穴を隠すためのフタを作りました。

 

中身の様子です。写真の中央にあるのがメイン基板。左下にある基板が「Arcade Spinner for Arcade1Up」用のデコーダーです。1/60秒の周期でデコーダーがパドルの位置情報をメイン基板に送信します。

今回はファミコンアルカノイド専用なので、プレステやメガドライブ等のコネクタを外しています。OLEDのディスプレイも外しました。しかし、プレステのゲームパッドが挿せないとモードの切り替えができなくなってしまいます。

そこで、ファイル「padconverter.ino」を

modenum = menu();

 ↓

modenum = 19;

このように変更して、モードを強制的にファミコンアルカノイドに設定しています。

 

実際に遊んでみました。普通に遊べます。

たまに横方向の力が加わるとケースが変形してしまいます。ついついフィラメントを節約してしまうので、ケースの強度が足りていません。ねじの取り付け位置を増やすといいのでしょうか。もうちょっと安心して遊べるように改良したいです。

 

3Dプリンタで合体スペーサを作る(その2)

合体スペーサの改良版、厚さ3mmの極薄バージョンを作ってみました。ハンダ面のトゲトゲを覆い隠すことができます。

上記の写真のは基板の都合でねじが3本しかないので、安定感が良くありません。

 

さらに改良して、プリント基板を壁で囲んでしまうバージョンを作ってみました。

 

合体すると、このようにプリント基板が壁に埋まります。両者ががっちりくっ付いていて、安定感があります。ナットを付けなくていいくらいです。

ここまでくるともうスペーサと呼んでいいのかわかりません。

 

裏側はこんな感じ。プリント基板と底板の間は2mmだけ空いています。ジャンパ線を大量に付けたいという場合には、もっと空間があったほうが良さそうです。

3DプリンタでPCエンジン用カードのプラ板を作る

3DプリンタPCエンジン用カードに使うプラ板を作ってみました。

プリント基板の厚さが1.6mm。プラ板が約0.5mm。合わせて約2.1mmになります。今までは牛乳パックを切り抜いたり、クリアファイルを切り抜いて、基板に貼っていましたが、厚みの調節に手間取っていました。3Dプリンタを使えば、その問題を解消することができます。

しかし、これだったら、最初から2mmのプリント基板を作っておけば良かったかも。

 

Blenderで作ってCADデータ。シンプルです。

 

本体に挿し込むとこんな感じです。プラ板は裏側なので見えません。

この自作カードは初期バージョンなので、ピンソケットが付いてますが、ピンソケットなしでも問題なく使えます。

3Dプリンタでファミコン用カートリッジのシェルを作る

3Dプリンタファミコン用カートリッジのシェルを作ってみました。

 

今回は設計ミスを連発してしまって、4作目でやっと完成しました。これはスロットに入らないという失敗例です(2作目)。

 

Blenderで作ったCADデータです。スペーサの取り付け位置は自作の基板用に合わせています。ファミコンはカセット内の基板が各社でバラバラなのが厄介なところです。

 

本体に挿し込むとこんな感じです。