「ブラスフェマス」

今年一番遊んだゲームを任天堂が教えてくれるのですが、自分の場合は「ブラスフェマス」でした。「2」じゃなくて「1」のほうです。

セールで687円で、なんとなく買ったのですが、アクションの出来が良くて驚き。ボリュームがあるし、戦略性がある、操作性も良いし、何周しても面白い。

 

パリィ要素があって、常に緊張感があります。アンロックすると、いろいろな技が使えるようになります。

特筆すべきはビジュアルと世界観でしょうか。グロいので、プレイヤーを選ぶと思います。

プレイヤーが尖ったヘルメットを被った男。「悔悟者(かいごしゃ)」と呼ばれていますが、一体何を悔いているのか? 敵の血をヘルメットに注いでから被り直すシーンがあったり、木魚みたいなものを被って突撃してくる敵とか、とにかく、インパクトがあります。おそらく、宗教的なバッググラウンドがあると思うのですが、よくわかりません。

本作はスペインの会社が作ってるとのこと。

 

カンテラを弾いたら辿り着けるという難所。慣れれば、なんとかクリアできるという感じ。ゲームバランスが絶妙です。

 

ボスキャラのデザインがアート的というか。凄いです。

これはミイラ化した司教で、大勢の手で持ち上げて移動します。何をどうやったらこんなのを思いつくのか。

このゲームは2周目になると、敵が強くなるのですが、「三苦悶」というボスが特に大変でした。

三週目の覚醒したクリサンタがどうやっても倒せません。

 

NES版「ELITE(エリート)」

NES版の「ELITE(エリート)」のソースコードとROMイメージが無料で公開されていたので、遊んでみました。

それより、まずNES版があったのか?!ってことに驚きですが。

www.bbcelite.com

上記のサイトによると、オリジナルの「ELITE」は1984年に発売されたBBCマイクロ用のPCゲームです。ジャンルはスターレイダース系というか、スターラスター系とかスタークルーザー。個人的に大好物な宇宙3Dものです。

当時、「ELITE」はイギリスで大ヒットして、数多くの機種に移植されました(MSX版もあります)。海外だと有名みたいですが、日本だとあまり知られていないかもしれません。

 

写真左がNTSC版、右がPAL版。

自分の使っているエミュレータだとファイル名に「(E)」を追加すると、自動的にリージョンがPALになります。

おそらくですが、NES版が発売されたのはPAL版だけです(1991年発売)。画面に「Imagineer~Japan」 の文字があるので、イマジニアが権利を所有していたようです。

ここで言うNTSC版というのは、開発者の一人、イアン・ベルさんが個人サイトで公開している改造版のことです。タイトル画面から「Imagineer」と「Nintendo」の文字が消えています。付属のドキュメントには1994年と書かれていますが、発売から3年で配布したとなると、さすがに早すぎる気が。

 

ややこしい話ですが、NTSC版はNTSCの実機では動きません。エミュレータ専用です。処理が間に合っていないので、オーバークロック機能でどうにか動かすことができました。果たしてこの設定で合っているのか?

普通にPAL版を遊んだほうがよさそうです。

 

本当にNESファミコンか?というくらいワイヤーフレームで動きます。

これを普通に作るとパターンテーブルが全く足りません。パレットが高速に切り替わってます。パターンを節約するため、2枚分を1枚に割り当てているようです。

デバッガで見ると、線の存在する部分だけパターンを割り振って、BGを描画しているようです。これに3Dの計算が加わると、1フレーム以内に処理が間に合うとは思えないのですが、どうなっているのでしょうか。PAL(50フレーム/秒)なので、NTSC(60フレーム/秒)より時間的な余裕があるのかもしれませんが。とにかく、イアン・ベルさんは天才ですね。

あと、チラツキ防止として、BGを交互に切り替えていて、描画は裏側で行っていると思います。

 

基本的な操作方法は次の通り。操作が独特です。

・Aボタン : レーザー発射(宇宙空間のみ)。

・上下左右 : 向きの変更(宇宙空間のみ)。

・Bボタン + 上下 : スピードアップ/スピードダウン(宇宙空間のみ)。

・Bボタン + 左右 : アイコンの選択。

・SELECT : アイコンの決定。

・STARTボタン : 一時停止。

同時押しを多用するので、慣れるのに時間がかかるかもしれません。

一時停止中は選択できるアイコンが変化します。

 

ステータス画面です。

ゲームは惑星Laveの宇宙ステーションからスタートします。プレイヤーには「Rating(評価)」というパラメータがあります。スタート時点では「Harmless(無害)」。

 

評価を上げていくと、Mostly Harmless(だいたい無害)、Poor (貧しいorチョイ悪)、Average(平均)、Above Average(平均以上)、Competent(有能)、Dangerous(危険)などに変わっていきます(髪型も変わります)。最終的にElite(エリート)になるのがゲームの目的。

 

他にも、「Legal Status(法的な地位)」というパラメータもあります。スタート時点では、「Clean(潔白)」。「Fugitive(逃亡者)」だとサングラスをかけてしまいます。宇宙船と衝突しただけでこうなってしまいました。

 

市場では品物の売り買いができます。違法な物はステータスに影響します。

・Food(食料)

・Textiles(繊維)

・Radioactives(放射性物質)

・Robot slaves(ロボット奴隷 *違法*)

・Berverages(飲料)

・Luxuries(贅沢品)

・Rare species(希少種 *違法*)

・Computers(コンピュータ)

・Machinery(機械)

・Alloys(合金)

・Firearms(銃器 *違法*)

Furs(毛皮)

・Minerals(ミネラル)

・Gold(金)

・Platinum(プラチナ)

・Gem stones(宝石)

Alien Items(エイリアンのアイテム)

 

宇宙船のアップグレードができます。滞在する星によって、品ぞろえが変わります。

ミサイルは使い捨てです。

E.C.Mを買うと、戦闘時に敵ミサイルを無効化できます。

 

Extra Beam Lasers(拡張ビーム)を装備すると、連続的なレーザー発射が可能。撃ちすぎるとオーバーヒートしてしまう。ゲームデザインがよく出来てる。

 

マップが広大です。

8つの銀河系があって、銀河ごとに250以上の星があって、自由に移動できます。オープンワールドですね。

それぞれの星に名前が付いていて、「Economy(経済)」や「Government(政府)」など細かいパラメータがあります。数列を使って座標や名前を自動生成していて、容量を節約しています。

 

「Stored Positions(保存したポジション)」というデータのロード/セーブ画面。

カーソルを最初の位置から右を2回ぶん押すとセーブです。リネームも可能。

最初の位置から左を3回ぶん押すとロードになります。

 

宇宙に出ました。

敵と戦ったり、ジャンクを回収したりできます。

ステーションとドッキングするにはドッキングコンピュータを使います。

ステーションへの攻撃はNGです。銀河警察に殺されます。

 

パネルの表示内容です。高低差が一発でわかります。
スキャナーでは船が敵か、敵じゃないかを判断できません。

 

ハイパースペースで近くの星まで飛んだら、燃料が半分になってしまいました。ステーションを見つけないと帰れなくなって詰みます。

そこで敵に遭遇。判別できないくらいの距離でバンバン撃たれます。

 

なにがなにやら、よくわからないうちに死んでしまいました。コツをつかまないと難しすぎて遊べません。

最初はお金を稼いだほうが良さそうです。

日経ソフトウエア2024年1月号

雑誌「日経ソフトウエア2024年1月号」で次の記事を書かせて頂きました。

・特集「C言語弾幕シューティングゲームを作ろう Part1」。

・連載「IoT時代の電子工作 第12回」。

 

特集記事では「DXライブラリ」を使ったWindows用のシューティングゲームの作り方を紹介しています。まだ連載1回目なので、ゲームが完成していません。

使用するIDEは無償版の「Visual Studio 2022(Visual C++)」です。厳密には「DXライブラリ」はC++用のライブラリですが、関数の書式がC言語ライクなので、「C言語で開発する」と書いています。

 

C言語で開発するメリットとしてパフォーマンスの高さが挙げられると思います。上記の写真は1000発の弾を表示した様子ですが、60fpsで安定していて処理落ちしません。

DXライブラリの凄さが伝わりにくいので、PythonPygame Zero)で同じようなプログラムを作ってfpsを比較しました。これは8年くらい前に買った激安PCで実行しているので、速いマシンだと結果が違うかもしれません。

 

電子工作の連載記事では人を検出したらスマホにメールを送る装置の作り方を紹介しています。Raspberry Pi Pico Wと人感センサーを使っています。

 

(2023/11/27追記) 弾幕シューティングゲームの特集記事の図20が真っ黒に印刷されてしまいましたが、本当はこんな感じで星が写っている予定でした。

トキワ荘 マンガミュージアム

トキワ荘 マンガミュージアム」を見学してみました。「~マンガミュージアム」は2020年にオープンした、トキワ荘を模した美術館です。本物のトキワ荘はもう存在しません。

館内に入るには予約が必要ですが、お客さんが少ない場合に限り、飛び込みでも大丈夫です。入場料は500円。

 

もはや説明不要ですが、藤子不二雄Aさんの名作「まんが道」の続編的な作品が「愛…しりそめし頃に…」です。昔はこんな感じで紙媒体で読むしかなかったのですが、今は電子媒体で読むことができます。最近だと、全巻を期間限定で無料配信していて驚きました。気前が良すぎです。

ついでに言うと、Kindle Unlimitedを使うと「ハムサラダくん」と「まんが道大解剖」が読めるので、おすすめです。

 

「~マンガミュージアム」の二階部分。

共同炊事場がリアルに再現されています。

 

赤塚不二夫著「トキワ荘物語」より(トキワ荘青春物語に収録)。「まんが道」にも同じような場面があって、そっちのほうが有名だと思います。その昔、放送したNHKのドラマでも実写で再現されました。

 

「~マンガミュージアム」の1階部分。

よつばと!」の原画展を開催していました。写真撮影OKでした。ほとんどのページをアナログで描いていることに衝撃を受けます。ネームも展示しています。

 

「~マンガミュージアム」の近くある通りをトキワ荘通りと呼びます。Google Mapで確認したところ、2019年までは通りの先端に「南長崎ニコニコ商店街」というアーチが存在していました。

 

トキワ荘通りにある「松葉」。普通に営業しています。

 

トキワ荘通り 昭和レトロ館」。

トキワ荘関連の展示スペースです。漫画を描いたり、多目的用のフロアもあるみたいです。ショップ部分は時間外で閉まってました。

 

「~昭和レトロ館」の2階部分。

池袋のミニチュアとかトキワ荘を再現した家具類が展示してあります。無料で見学できますが、なぜかお客さんが居ません。

 

トキワ荘通り お休み処」。

トキワ荘関連の展示スペースです。喫茶店ではありません。無料で見学できますが、なぜかお客さんが居ません。ノートが置いてあって、自由にサインすることもできます。

無料の施設なのに、スタッフさんが熱心に解説してくれました。この建物は100年前に建てられたお米屋さんを改装したものだそうで、当時そのままの素材を使った天井やガラス窓が見どころです。

あと、しのだひでおさんのサインが飾ってあったので、ついでに紹介しておくと、、、

その昔、コロコロコミックで連載していた「藤子不二雄のまんが入門」。これを描いていたのが、しのだひでおさんです。投稿作品を手加減なしで批評してるところが良いです。当時、自分は真剣に読んでました。これを読んでいた頃、「ドラえもん」はFさん・Aさんの2人で描いてると思ってました。

 

「~お休み処」の2階部分。

こちらもトキワ荘を再現した家具類を展示しています。

 

合計で3件の施設を見学しましたが、驚いたことに外国人のお客さんには1人も遭遇しなかったです。

 

藤子・F・不二雄著「懐古の客」より(藤子・F・不二雄 異色短編集4 パラレル同窓会に収録)。未来人がアパートのボロさに感激するという1コマです。他にもドアが自動じゃないとか、食べ物が人工肉じゃないとかで喜ぶシーンがあります。主人公である漫画家の住んでいるアパートがトキワ荘そっくりに描かれているのが見どころ。この漫画を発表したのが1982年で、トキワ荘を解体した年と同じです。

未来人の懐古趣味が現代(昭和)というのが笑いどころなわけですが、今、自分たちが未来人と同じような立場になってしまったのが面白いです。

 

EGGY(エギー) for PC-6001

プロジェクトEGGで無料で配信している「EGGY(エギー)」を遊んでみました(会費として550円/月が必要)。PC-6001版は1984年に発売していると思います。

PC-6001用はカラー版とモノクロ版の2種類を収録しています。

キャラクターがドット単位で丁寧に動いていて、当時としては革新的なビジュアルです。見た目は「チョップリフター」そのままですが、ルールが大幅に違います。ちなみに「エギー」というのは惑星の名前です。

「エナ」というボディーアーマーを操って、物資を回収するというゲームです。一旦しゃがまないとジャンプできなかったり、弾が斜め下にしか撃てなかったり、空中で慣性が働いていたり、操作にクセがあります。

「物資」と呼ぶパラシュート。地面に落ちても一定時間は拾うことが可能。

 

ミミア人(エギー星ミミア国の人たち)。触れてはいません。接触するとダメージ&攻撃扱いになり、ゾルムに変身します。

 

ゾルム(ガプスのアーマロイド)。一発当てると動きが止まって、エネルギーとして回収できます。二発当てると、消えてしまうので要注意です。この一連のルールが取っ付きにくいです。

 

ボスカ(多重地点攻撃ミサイル)。2面から登場。PC-6001版は避ける隙間がほとんどないです。

 

エキュスーダ(ガプスの空艦部隊の戦闘機)。4面から登場。猛烈に攻撃してきます。こちらからは攻撃できないのが理不尽です。

 

物資は回収できなくても、ボーナスが減るだけです。なので、一定時間を耐え忍ぶだけで面クリアできます。

 

MSX版です。こちらも無料で遊べます。

正確な発売時期が不明ですが、1985年には発売していると思います。操作感覚はPC-6001とほぼ同じです。

 

PC-8801版です。こちらも無料で遊べます。1985年には発売していると思います。

驚くほどぬるぬる動きます。ちゃんとボスカを避けられるように作られていて、非常に遊びやすいです。ステートセーブもできるので、おすすめです。

この他、X1版EGGYも存在しますが、配信はしていません。

 

攻撃を食らうと操作不能になる仕様なので、運が悪いと連続で攻撃を食らって終わってしまいます。

敵の攻撃が激しすぎて、4面くらいでゲームオーバーになってしまいます。攻略は諦めてギブアップしました。

 

EGGY」は1984年に実施された「ボーステック プログラムコンテスト」で優秀賞(準優勝)を受賞した作品です。「ログイン」1984年4月号(3月8日発売)のボーステックの広告によると、コンテストの応募締め切りは5月10日でした。賞金総額300万円。

「I/O」1984年7月号(6月18日発売)の広告にコンテストの結果が掲載されています。以下の通りです。

・最優秀賞(賞金100万円)「妖怪探偵ちまちま(SMC-777)」

・優秀賞(賞金50万円)「EGGYPC-6001)」

・準優秀賞(賞金25万円)

「TROP WAY(X1)」「株価アナライザー(PC-9801/8801)」

・入選(賞金10万円)

「CHOBIN(PC-8801)」

「多機能ワープロ住所録(PC-9801)」

TAMA TAMA(PC-6001mkII)」

「家計簿(PC-9801)」

「FREE WAY(PC-8801)」

「SPACE DIAMOND(PC-8001mkII)」

「FM7 DSKPWUP UT(FM-7)」

「BUSINESS TOUR(FM-7)」

「STAIR CAT(FM-8/7)」

「クリーバー(FM-7)」

当初の予定では優秀賞は2作でしたが、これを1作に減らし、準優秀賞を2作にしたとのことです。

「ログイン」1984年8月号(7月18日発売)のボーステックの広告にはもう「妖怪探偵ちまちま(88版)」「EGGY (P6版)」「CHOBIN(88版)」の価格が掲載されています。5月の末に受賞が決定したとして、7月中旬には販売? 猛烈なペースで商品化したということになります。

 

雑誌「PCマガジン」1985年1月号に 「EGGY」 のプログラムが掲載されました。

ゲームの発売から半年経たないうちに中身を公開してしまったという、極めて珍しいケースです。記事は全部で8ページ。うち3ページが解説、5ページがプログラムリストです。プログラムはマシン語の入力ツールとダンプリストの2本に分かれていました。

自分は当時、「これを打ち込んだら遊べるのか!」と興奮しながら記事を持ち続けましたが、結局、打ち込むことはありませんでした。仮に打ち込んだとしても、誤植があったので動かなかったわけですが、、、。

 

1985年2月号の訂正記事です。記事が小さすぎて、スルーしてしまいそうです。誤植しても、全く謝罪しないところが珍しいです。

「PCマガジン」はこの他にも「爆弾男」「リザード」「夢幻の心臓」「バンダル」など、有名どころのゲームのプログラムリストを公開しています。かなり気前の良い雑誌だったのではないでしょうか。