ポン出し機能付きMP3プレーヤ

MP3プレーヤは1200円くらいで買えるようになってしまったので、もう自作する意味がないかなと思っていたのですが、特殊な環境ではまだまだ需要があるようです。
その一例がこちら。

効果音やBGMをボタン一発で鳴らすこと(ポン出し)ができるMP3プレーヤです。
舞台とか発表会とかイベントっぽい場所で裏方の人が使うことを想定したMP3プレーヤです。

「0」〜「9」と「A」〜「Z」のスイッチが、MP3のファイル名の頭文字に対応してて、そのスイッチを押すと音が鳴ります。つまり鳴らせる音は10+26=36種類。


MP3デコーダはVS1011を使ってます。
写真のはストロベリーリナックス製ですが、同等のチップは秋月でも600円で売ってます。

あらかじめ素材のMP3ファイルをSDカードに入れておきます。ファイルの置き場所はルートディレクトリです。
回路は、ゆきさんのMP3プレーヤを参考にして(ほぼそのまま)作ってます。違う点は、スイッチがないことと、バッテリチェックが無いことくらいです。
プログラムもちょっとだけ改造して使っています。

キーボード部分にNicoKeyboardを使っています。


今回のバージョン(ver.8)では、BEEP用のポート(PD3)をシリアルポート出力に割り振ってます(RS232C相当、9600bps)。前回のベータ版だとLEDが点きっぱなしになってしまうので、見にくかったのですが、今度はちゃんと消灯します。
NicoKeyboardの最新版のファームウェアです。
http://nicotak.com/keyboard/firm008.zip