読んだ本とか

以下、すごくどうでもいい話題ですが、ここ最近、読んだ本をメモしておきます。
適当に読み飛ばしてください。


ジブリの鈴木プロデューサーの本。絵も喋りも達者で恐れ入りました。
アニメージュ編集長時代、創刊号をたったの3週間で作ったって話とか、ナウシカのプロデューサ役として高畑監督を説得したときの話とか、面白いエピソードを連発。トトロのサツキが将来不良になりますよっていう指摘は、そういうものなんだろうか。それを真面目に聞いてしまう宮崎監督はピュアで偉いなと。
ゲド戦記」についてはあまり語ってなかったです。


▲比較的最近のブラッドベリさんの本。いつものブラッドベリさんって感じで安心して読めます。ずっと、このクオリティを維持してるってのは、大変なことですね。
表紙が「いったい何事か?」と思うくらいミスマッチですけど、今のハヤカワだと当たり前でしょうか。


▲石ノ森さんのトキワ荘エッセイ。
銀座でスシ食べて7000円取られたエピソードが載ってますけど、「まんが道」だと藤子両先生が同席してたはず、、、いや、あれはフィクションでしたか。
まんが道」では石ノ森さんが売れっ子だという表現で寿司の容器が置いてあるんですが、本人の立場では「出前の寿司が嫌い」とも書いてますね。視点の違いが面白い。
この本で一番ショックなのは、お姉さんの死について。持病の喘息で倒れられたわけですが、医者がモルヒネを打ちすぎたのが原因だったとは。


▲わりと最近の養老さんの本。
この最近の対談本じゃなくて、交代で記事を書いてます。密度が高くて、読み応えありました。
「つまらない小説はない」ってのは名言だなと思った。


ウゴウゴルーガの前身、昔なつかしの「アインシュタインTV」の本。ニューサイエンスへの夢みたいなものを思い出して良かったです。


モリタクさんとオタキングさんの対談本。あまり内容覚えてないのですが、「メイド喫茶はそれほど高くない」とか書いてあったはず。そういえば、ご両人は「恋愛資本主義」でも対談してますね。


ユリイカジョジョ特集。
もーいかにもユリイカっぽい評論が載ってます。
斜めになってるコマ割りの解説とかも面白いです。
座談会では荒木先生ご本人も登場。作者を前にして、むりやりBLネタに話をもってくのは、ハラハラした。そもそもそういう視点で読む人が居るとは。


▲「ロボットのおへそ」。
要約すると「ロボットの研究課題は知能系だ」っていう本でしょうか。
瀬名さんのロボット界への貢献を知る1冊。
個人的には「ロボコンマガジン」とか「レゴマインドストーム」のフレーズが載ってることに反応しました。


▲片手が自分の意思と関係なく動く話が面白かったです。


NHK趣味講座。日曜大工の感覚でからくりを作ろうという本。
「コンティホイスン」などの作り方が載ってます。紙ねんどの加工とか本当に上手ですね。


▲液晶の本。液晶ディスプレイの原理を解説した本。液晶そのものの面白さにも触れてます。
ちょっと古いので、偏光板のひねりの角度が90度になってました。液晶の歴史が意外と浅いことに驚き。


ヴォネガットさんの本。バゴンボの嗅ぎタバコ入れ。


ヴォネガットさんのエッセイ。引退宣言したのに新作が出る頼もしさ。でもこれが遺作。「肺がんになるつもりでタバコを吸ってるけど死ねないのでタバコ会社を訴える」っていうジョークは、今となっては笑えない。
医者が手を洗うことを覚えたのが今から140年前だとか、カリフォルニアがメキシコの土地だったとか、そういうトリビアを混ぜ込むのもヴォネガット的なのかなと思った。
あと、ホームレスを食べてガソリンの小便をする宇宙人という小説のアイデアが載ってるんですが(ブッとびすぎ)、これって、本当に書いてたんでしょうか。


ヴォネガットさんの未発表作品集。
ジョークは抑え目、戦争をテーマにしたシニカルな小説が多いです。
おそらく初期に書かれたものですね。
息子さんによる前書きの文体がお父さんそっくりで驚いた。


NHKあしたをつかめ


▲現代マンガの冒険者たち。
西原漫画では、ちょっとおかしな阪神ファンとして出てくる編集者の人の本。
漫画評論本です。的確でキメ細かい指摘、構成もしっかりしてて、頭の良い一冊。
作品のチョイスは、いしかわじゅんさんと似てますかね。


▲学研の科学のふろくを扱った本。ふろく作りの凄さがちょっと分かります。
懐かしめの芸能人が多数登場。
最後は荒又さんのコメント。


▲超豪華執筆陣によるSF短編集。作品が有名すぎて、ハヤカワとかぶってますけど。
意外にもスティーブン・キングさんが名を連ねてます。内容はやっぱりホラー。


▲女性研究者によるエッセイ本、「科学者たちの奇妙な日常」。
研究ネタを面白く紹介してます。普通の人にはなじみのないような視点が語られてて面白いです。


▲マンガの昭和史。
京都国際マンガミュージアム」が大々的に紹介されてます。
最後に養老さんが2ページほど書いてます。


▲「ロボットのおへそ」のロボット年表にも載ってた「歌おう、感電するほどの喜びを!」を収録。

読んだら、同じものが「キリマンジャロマシーン」にも収録されていることに気がついた。


▲電子回路技術定石集。
1ページごとに回路のノウハウが5・7・5調で書かれてるという、すごい変わった本です。


▲鉄道の雑学本。
駅に「たん壺」が置いてあったとか、鉄道にまつわる今と昔の違いとかが面白かったです。


いしかわじゅんさんの漫画評論本。漫画の時間と表紙がいっしょなので、最初、同じ本かと思ってしまった。
注目作を淡々と1〜2ページほど挙げるだけなのに、それで400ページ以上もあるという、この漫画愛の深さ。西原さんの「はにゅうの宿」を読んで打ちのめされたって書いてあって、読んでみたいと思った。
その他、女性漫画家の似顔絵をソックリに描いたら嫌われたとか、石森プロに怒られたとか、まんが夜話で苦情のメールが数百通届いたとか、まんが夜話のゲストは期待されてないとか、そういうインサイダーな話題も面白かったです。
一番の見所は最後に載ってる吾妻ひでおさんを語ってるところ。ここだけ描写が小説風で、思い入れが別格になってます。