タミヤの手回し発電工作セット


ロボコンマガジンの2010年1月号でタミヤの「手回し発電工作セット」を紹介させてもらったのですが、
そこで書きそびれたことをココに載せておきます。
誌面と合わせてどうぞ。


▲パターンを見ながら勝手に描き起こした回路図です(間違ってたら教えてください)。
見た目が複雑でわかりにくいので、本誌では省略したものを載せています。
ダイオードは2本あって、一本はキャパシタの逆流防止用、
もう一本のダイオードはスイッチで切り替わって、ハンドルの回転を急に止めた時と、駆動用モータが回転中に発生する電気を逃がす時に(還琉ダイオード)働きます。
充電には電気二重層コンデンサではなくて、PASキャパシタという部品が使われていました。


▲非推奨の使い方ですが、発電機のコネクタにLEDを差し込んでみました。
ハンドルをどちらか一方に回転させると、点灯します。
ただし、電圧がぎりぎりなので、瞬間的に素早く回さないと光りません。


▲コネクタ部分にかかる電圧をテスタで測ってみた様子です。
電圧が小刻みに変化しますが、およそ1.3Vくらいでした。


▲今度は駆動車をつないで、
1分くらいハンドルを回してみました。
キャパシタにたまった電圧は0.84Vでした。
これは、逆流防止用のダイオードを通過したさいに電圧がドロップしているためです。
1.3V − 0.5V → 0.8V
式にするとこんな感じでしょうか。


▲さらに1分ほど余分にハンドルを回してみましたが、
結果は0.85V、、、0.01Vしか上がってません。
これは、発電してる電圧とキャパシタ側の電圧がほとんど一緒になってしまったためです。
回転を速くすれば、もっと充電できるはずですが、一定以上は効率的には入りません。
ちなみにキャパシタの耐圧は2V以上ありますので、満タンにあることはなさそうです。


▲あと、非推奨の使い方ですが、
発電機側のコネクタに電池をつなぐと、逆にハンドル側が回ります。
発電機は130モータとギヤボックスだけでできてるので、こういうことができるのです。