31年前のTVゲーム組み立てキット


▲「ラジオの製作」79年9月号の若松通商の広告。

▲拡大。
液晶の時計が3000円以上するのが驚きです。

中でも目を引くのが「カラー22ゲーム NS-57106K」。TVゲーム組み立てキットです。値段は9,980円。MM57106N、LM1889N、MM53104Nの3個だけのLSIのセット(5000円)も扱っていたようです。
回路図や組み立て方法は、さらに1年前の「ラジオの製作」78年9月号に詳しく載っています。先に挙げたLSI3個とボリューム2個と電源だけで作れるようです。
ちなみに79年というとインベーダーゲームのブームが本格化した年、PC-8001が発売した年です。それに1年ほど先んじて電子ゲームを家庭に提供してたのは、すごいことなのではないでしょうか。

「22ゲーム」とは22種類のゲームが遊べるって意味なのですが、実際にはテニス、ハンドボール、ホッケー、サッカー、ワイプアウト(ブロックくずし風ゲーム)、ピンボール、の6種類です。それ以外はプレイ数や細かいアレンジになってます。
「MM57106N」とはナショナルセミコンダクタ製のゲーム専用LSIのことです。MM57100Nとピンコンパチなので、それを搭載したゲーム機のLSIを交換してしまうという荒ワザもできたようです。

注:31年前の広告なので、今は売ってません。

(補足)
もっと、古いTVゲームキットとして、
ラ製の77年2月号に先に紹介したMM57100Nを使ったTVゲームの作り方が事細かく載ってます。パーツ類は学教電子という会社さんから発売されたようです。

あと、同じ号にはGI社のAY3-8500-1というLSIを使ったテニスゲーム、ホッケーゲームの作り方が載ってます。

さらに広告のページには、田中無線の「CT-7600 カラーTVゲームキット」というのが載ってました。使ってるLSIはMCS7600-001。15,000円だったそうです。

この号までのラ製には、まだ「マイコン」の文字がどこにも見当たりません。
同じ77年に「たのしいぼくのマイコン教室」の連載が始まるのですが、どの号なのかはまだ掌握していません。
(ついでに)
あと、77年というと、月刊マイコンが創刊した年です。8月号は大好評で売り切れ、10月号を経て、12月号から月刊化します。