「ひねもす」と、その他いろいろ


▲忘年会で「パイプロイド」を頂きました。過去に何度か飲み会があって、そのたびに1個ずつもらっているのですが、身近に「欲しい」っていう人がいないので、現在までに3個溜まりました。どなたか欲しい人は居ませんでしょうか。

▲「パイプロイド」は2007年から発売している、紙製のパイプで作るロボットです。ロボットと言っても人形ですけど。
発売はコトです。コトと言ったら、故・横井軍平さんが作った会社です。軍平さんと言ったら、「バーチャルボーイ」や「ゲームボーイ」や「ワンダースワン」を作った人として有名ですが、「ウルトラハンド」を作った人でもあります。こういうアナログに回帰した製品の存在が、会社の遺伝子を継承していることを裏付けています。
ちなみに、上の写真は2009年の「おもちゃショー」で「パイプロイド」が展示されている様子です。インテリア風のオシャレな感じです。
パイプロイド」の他、2012年にはその動物バージョンの「パイプアニマルズ」が発売されました。

▲最新作は2013年発売の「パイプフレンズ」。まさかのサンリオの版権ものです。顔が四角いので、グラフィグを連想してしまいます。
http://pipefriends.jp/
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こうした製品の数々の元となっているのが、2002年に発売された「ひねもす」です。「ひねもす」は「リューズラボ」と「コト」が開発したチラシを使った工作セットです。「ひねもす」は現在販売は終了しています。

▲「ひねもす」は、大昔(2003年ごろ?)にWBSの「トレンド生たまご」で紹介されたことがあるんですが、その時の様子を絵にしてみました(TVのキャプチャを貼れないので)。
「トレンド生たまご」っていうのは、当時行われていた「トレたま」の生放送バージョンです。
コトの社長の窪田さんがスタジオに出演して、大浜平太郎さんがひねもすで作ったおもちゃで遊んでるという様子が放送されました。

▲「ひねもす」とは何か? っていうのは、検索して頂ければいっぱい出てくると思いますが、ここでは珍しそうなものを紹介したいと思います。プレス用のCD-ROMです。今から、2002年12月に開催された「エコプロダクツ2002」で配布していました。当時、雑誌で取材したんですが、その時に撮った写真が紛失してしまって、数少ない手がかりがこれです。

▲CD-ROMの中身です。プレス用の素材として動画や写真が収録されています。

▲写真は「ひねもす」の紹介ムービーの一場面です。
ひねもすは「モスローラ」「モスパンチ」「モスのり」「モスカッター」で構成されていて、これらの道具を使って、チラシを原料として紙パイプを自作していきます。紙パイプは径の違う「おぉモス」「ちぃモス」があります。
ひねもすは、エコロジーに配慮した、ものすごく画期的な製品でした。ただし、ユーザーの創造性を必要としますので、ちょっとハードルが高かったかもしれません。
「ひねもす」から出発して、いろいろと軌道修正を加えた結果、「パイプロイド」等に至ったんだろうなと思います。

▲あと、CD-ROMに収録されていた写真の中に「マジックハンド」がありました。「トレンド生たまご」で平太郎さんが遊んでいたものと同じですが、これって、「ウルトラハンド」をリスペクトしてたわけですね。11年経って、やっと気が付きました。