データレコーダ


▲最近、捨てさせて頂いたのが、NECのデータレコーダ「PC-DR330」。ベージュ色でNEC製パソコンによくマッチして、かっこいいデザインです。
昔、「PC-6001mkII」を親に買ってもらったときに、セットで付いてきたものです。

▲なぜか「オリオン/クエスト」もセットで付いてきました。
タイニーゼビウス」も「グロブダー」も「サラトマ」もP6に関するゲームは全部このデータレコーダで遊びました。
ロード時間はプログラムサイズによりますが、15分〜20分くらいでしょうか。ロードで散々待たせて「TAPE READ ERROR」が出るのはお約束です。粗悪なテープだとエラーが出ますし、テープの読み書きを繰り返しただけでもエラーが出ます。エラーは出たり出なかったりするので、祈るような気持ちでピーガー音を聞き、テープの回転を見守ったこともありました。でも、86年あたりには、もうフロッピーが普及してしまって、テープに関する苦労はアッという間に過去のものになってしまいました。
このデータレコーダ、今は壊れてて動きません。かなり昔の話ですが、これを人に貸したら5年くらい返ってこなくて、やっと返してもらったらベルトが切れてたという、最高にイヤな思い出があります。それから20年ほど放置して、今回捨てて、やっと清々しました。

▲裏側の様子です。パソコンとの接続端子がいっぱいです。
「CMT IN(アカ)」
「REM(クロ)」
「CMT OUT(シロ)」
「CONTROL」
コントロールを接続すると、パソコン側からテープの再生を制御することができます。ボタンを押さないで、ロードできるっていうのが「すごいハイテクだな」と、当時は感じていました。

▲正面パネルのなぞのスライダーです。今でも何の機能か分かりません。リードエラーが出たとき、デタラメに動かしてみたこともありました。
モニタレベルってのは、試し聞きの音量でしょうか。これ大きくしてもエラーが出るものは出ますよね。

▲これはまだ捨ててませんが、掃除したら出てきた「スタートレック」のテープです。大型のソフトケースが普及する前は、こんな感じでソフトが売られてました。
スタートレック」は、画面に数字と文字が並んでるだけの、超地味な戦略シミュレーションゲームです。シミュレーションゲームは、元々は紙で遊ぶもの(ボードゲーム)で、「サイコロ」とか「一緒に遊んでくれる人」が必要だったわけですが、コンピュータのシミュレーションゲームではそれらが不要になったわけで、そこが革新的でした。それが分からないと、「スタートレック」って作品のスゴさはピンとこないんじゃないかと思います。自分は「こんにちはマイコン」の2巻のイラストで最初に知ったのですが、どんなゲームなのか想像が付かなかったです。

▲「スタートレック」の裏側。メーカーは「高電社」だそうです。亜流がいっぱいあるので、この高電社バージョンがどれくらいメジャーなのか分かりません。
ここから派生した「スターフリート/B」が、ワイヤーフレームのCGを駆使していて、超未来的なゲームだったんですが、たぶんそれが「スターラスター」の元ネタだと思います。

▲ごぞんじ「ミステリーハウス」。
こんにちはマイコン」の2巻で存在を知って以来、あこがれのゲームでした。実際遊んでみると、むずかしすぎて途中で投げました。コマンドが英語っていうのも、しきいが高かったです。
アドベンチャーゲームというジャンルが初めて登場した時には、「コンピュータ内でなんでもできる!?」と思ってました。実際には「紙芝居だな」と気づいてどんどん冷めていっちゃったんですけど。最初の頃は、バーチャルリアリティに匹敵するくらいの衝撃で迎えられていました。

▲カセットの中身です。リードエラーを想定して同じものを2度書き込んであります。
あと、「はーりーふぉっくす雪の魔王編」は買ったはいいけど、全然コマンド受け付けなくて、遊ぶのやめたのがトラウマです。パソコンの昔話はトラウマと表裏一体です。