ロボコンマガジン2014年3月号


2/15発売の雑誌、「ロボコンマガジン」の2014年3月号で2つの記事を書かせていただきました。
ETロボコン2013チャンピオンシップ大会(2ページ)
・ワザモノ探訪12回目(2ページ)

ETロボコンは11月に取材したのですが、今回やっと載りました。今回、アーキテクト部門という新しい部門ができました。この写真だけだと、なんだか分からないかもしれませんが、会場ではすごいウケてました。
あと、同時期に「ロボTRY」も取材はしたのですが、誌面側の記事はボツになりました。Webの速報だけ公開しています。

▲ワザモノでは浜野製作所さんを取材しました。板金屋さんとは思えないようなハデハデな概観です。
工場は2つあって、本社側にあるタレットパンチプレス(アマダ製)やレーザー加工機(アマダ製)を見せて頂きました。製造工程はバーコードを使って管理してました。
社長の浜野さんは20個くらいの団体とプロジェクトに関わってるような方なんですけど、そんな超忙しい人がによく取材を引き受けてくれたなと。インタビューは1時間の予定が2時間くらいかかってしまいました。感謝の念にたえません。
工場が全焼してから、督促にあったとか、差し押さえにあったとか、賠償金を受け取る1日前に相手の会社が倒産したとか、波乱のエピソードが面白かったのですが、記事では自主規制してます。

▲本社の向かいでは、新しい建物を建設中でした。ここは「GarageSumida(ガレージ墨田)」という、もの作りのスタートアップを支援する施設になるそうです(ロボット版のシリコンバレーと呼んでいました)。「平成25年度 新ものづくり創出拠点整備補助金」という墨田区助成金を得ていて、工作機械の購入資金にあてるのことです。

http://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/olympic/data/20131220shiryo3-5.pdf
↑GarageSumidaで検索したら、浜野製作所さんが作成した資料が出てきました(東京オリンピックの活性化プラン)。これを読むと、浜野製作所ってすごい会社だなってのが一発で分かると思います。
同社は2013年12月に放送された「ロボット日本一決定戦!リアルロボットバトル(日本テレビ)」というTVの特番にも出演されていました。番組内では「世界まる見え!テレビ特捜部」チームとして、いきなり登場していたのですが、今回のワザモノの記事では参加までの経緯についても補足しています。


▲インタビューをさせて頂いた3階の食堂に貼ってあった会社さんの「経営理念」です。誌面が足りなくて本誌で載せれなかったので、ここでご紹介させて頂きます。


▲取材中に頂いた会社のパンフレットです。過去の実績や、いろんなメディアが取り上げた記事がスクラップされてました。

(2014/03/03追記)↓Garage Sumidaが出資を募ってました。
https://www.makuake.com/project/garagesumida/

なお、浜野製作所さんは深海探査艇の「江戸っ子1号」プロジェクトにも深く関わっています。「江戸っ子1号」については、1年半ほど前、ロボコンマガジン2012年7月号(2012年6月15日発売)で発起人の杉野ゴム化学工業所さんを取り上げさせて頂きました。「町工場風情ができるわけないよ」という冷たい周囲の反応から始まって、「なんとかなるな」という段階にこぎつけるまで「現在に至るまで、紆余曲折のあった2年半です」と取材時に語っていました。

▲2012年の5月ごろ、杉野ゴム化学工業所さんを取材した時の写真です。社長の杉野行雄さんがオープンロールというローラーを使って「混練」という工程を実演してくれました。巨大なローラーが回ってて、ゴムの材料を混ぜ合わせていきます。自動より手作業で混ぜないと品質が良くならないそうです。すごい迫力でした。


▲これも2012年5月ごろ撮影したものですが、葛飾区/東京商工会議所葛飾支部発行の「葛飾町工場物語」という冊子です。取材中に頂きました。第1回(平成19年度)と第3回(平成21年度)には杉野さんがマンガで登場します。
冊子はPDFでタダで読めます。「けすぞうくん」「地震耐蔵君」「ラバー君」などの自社開発の製品について紹介されています。
http://www.tokyo-cci.or.jp/katsushika/machikoba/pdf/2007/katsushikagomu.pdf
http://www.tokyo-cci.or.jp/katsushika/machikoba/pdf/2009/2110.pdf


▲杉野ゴム化学工業所さんの自社製品。“シリコンゴム粘土「ラバー君」”。ホットプレートやオーブントースターで熱すると、消しゴムのように固まります。

2012年の取材時点ではまだ「江戸っ子1号」の現物が出来上がってなくて、記事では「2012年中の実験を目指す」として紹介していて、それっきりだったのですが、先日、2013年11月には8000mでの潜行・動画撮影に成功して、大きくメディアに取り上げました。

あと、ワザモノの連載8回目で「下町ボブスレー」を紹介させて頂いたのですが、ソチ五輪で採用されなかったとのこと。まさかこんな結果になるとは思わなかったです。
新しさが売りの雑誌ですから、逆に情報がどんどん古くなってしまいます。