ロボマガライターのおすすめの本

今月のロボコンマガジンで「ロボットマイスターが薦める!読んでおくべきロボット本50選」という特集記事があり、そこで、いろいろな人がいろいろな本をおすすめしています。

私も一冊挙げていい、ということになったので、森政弘先生の「退歩を学べ」をおすすめしたのですが、すかさず却下されてしまって、代わりに挙げた本もダメで、、、。
結局、電子工作の本にしてくださいとのオーダーで、自分の本をおすすめするという、なんとも恥ずかしいことになってしまいました。

電子工作でおすすめの本、っていうのは難しい注文ですね。ネット時代は紙の本の存在価値が下がってて、ハイテク系だとなおさらです。陳腐化が早いですし。

「退歩を学べ」は過去の森先生の本とだいたい同じ内容で、「三性の理(さんしょうのことわり)」とか、家の配線を見えるようにする話とか、静電気でゴミが付く話とか、逆に進むボートとか、おなじみのエピソードが出てきます。文庫本ですが、集大成という感じがあります。震災以後に書かれたという点が重要だと思います。ライブドア事件に言及していることにも驚きました。脱デフレの今にこそふさわしい本です。
文書はすごく読みやすいけど、内容は難解です。理解できないので何度も読むのですが、完全には理解できてません。仏教なので、悟りが必要です。
森先生の本には、ほぼ必ず「念・忘・解」という言葉が出てくるんですが、もしかしたら、忘れたころに理解できるかも。