スマホからピーガー音を鳴らして、MSXパソコンで受信してみました。
手順としてはパソコン側で「CLOAD」を実行して、スマホ側でWAVファイルを再生します。スマホ以外でも、WAVファイルを再生できるものなら何でもOKです。これ自体はよくあるネタなので、珍しいものではありません。
困ったことに、カシオ製のMSXパソコンはデータレコーダを本体に直結することができず、「FA-32」という周辺機器を途中に接続しないといけません。駿河屋で検索したところ、中古品が5600円でした。これは高すぎる。FA-32については、こちらのページに分解写真が載ってます。
、、、ゴツい見た目に反して、FA-32の中はオペアンプとリレーとトランジスタが入ってるだけです。今回はリモート端子を使わないので、リレーとトランジスタは不要です。
結局、オペアンプさえあれば同等のものが作れるということになります。
分解写真を元にMT I/F コネクタのピンアサインを推測してみました。この仕様って、カシオのオリジナルでしょうか? MTがなんの略かわかりません。Music Tape?
コネクタの形状はMIDIと一緒なのでピン番号の数え方もMIDIに合わせてみました。
パソコン側の入力電圧の範囲を0~5Vと仮定して、オペアンプで波形を単純に増幅してみました。音の振幅を大きくしているだけです。いいかげんに考えた回路なので、自信がありません。
出来上がった回路がこちら。DIN5pinプラグは秋月で80円で買いました。プラグはMIDIケーブルを切断しても作れると思います。オペアンプは40円で売ってます。
CASファイルからWAVファイルに変換するツールを自作してみました。CASファイルというのは、カセットテープのイメージファイルのことです 。以前、PC-6001用に作ったものにMSXの機能を付け足しました。WAVからCASへの変換にも対応しています。
変換ツールはこちらで公開中です。「tape tool」と名付けました。
https://github.com/nicotakuya/hsp_tapetool
CASファイル(BASICプログラムの場合)の仕様を図解するとこんな感じです。TINY野郎さんの「なんでもピーガーmkII」を参考にしました。CASファイルはPC-6001用とMSX用で微妙に仕様が違っています。
CASファイルをWAVファイル化できるようになれば、MSX用のエミュレータで作ったBASICプログラムを実機に持ち込めるようになります。プログラム作りの効率化に役立てることができます。
(2022/7/9追記) ユニバーサル基板で作り直しました。CLOADしか対応してませんが、FA-32と同等のものがコンパクトに仕上がりました。総製作費220円くらいです。