ファミコン版「アルカノイドII」のVSモード対応のパドル・コントローラを自作してみました。Multiway pad converterにオマケ的に機能を追加しました。2人同時プレイ用コントローラですが、1人プレイ時でも問題なく使うことができます。
VSモードというのは対戦モードのことです。PONGそっくり。
もう少し説明します。
ファミコン版の「アルカノイド」シリーズには回転するツマミが付いた特殊なコントローラが付属しています。これをパドル・コントローラと呼ぶことにします。
アルカノイド「初代」と「II」とでは、パドル・コントローラの仕様がちょっとだけ違います。「II」に付属するパドルには、拡張端子が付いていて、パドルを増設することができます。右の方法だと、無限に接続ができてしまいますが、ファミコンは2台までしかパドルを認識できません。
仕組みは単純で、「アルカノイドII」では拡張端子のピンの割り当てを2本増やしてるだけです。
4番ピンがプレイヤー2用のパドルの位置データ、5番ピンがプレイヤー2用のボタンの状態です。
クロックやラッチの信号線はプレイヤー1と2で共通です。
アルカノイド用のパドルコントローラは、過去に作ったことがあるので、それにプレイヤー2用の処理を付け足すだけで作ることができました。
VSモードですが、クセのある仕様です。
メニューから「VS」→「FRIEND」を選ぶ時、ここでSTARTボタンを押してしまうと、以後は備え付けのコントローラだけの操作になります。パドルに触れても無反応です。なので、パドル側にあるボタンでスタートしないといけません。
VSモードは戦略性がなかったり、冗長だったり、ゲームとして、面白味に欠けます。
「PONGの現代版を作ったら面白くなるのでは?!」
と、大いに期待したら、思い切り肩透かしを食らわされました。パドルが2人同時プレイに対応しているのは、このVSモードだけです。
実にもったいない出来。
あと、DualShock2のアナログスティックでも遊べるように対応しました。
バウスを少しだけ動かすというのが、やりにくい。一気にズドンと動いてしまいます。
しかし、アナログの感度を落とすと、デジタルのコントローラと同じになってしまいます。やはり、ツマミで動かしたいところです。