プロジェクトEGGで無料で配信している「夢幻の心臓II PC-8801/mkII版」を遊んでみました(遊ぶには会費が必要です)。1985年11月発売のクリスタルソフトのRPGです。
以下、内容をネタバレしまくっているのでご注意ください。
プレイヤーが何も持っていないところからスタート。近くの町で武器と防具を買い揃えます。値段の差がほとんどありません。
画面表示が早くて快適です。視界が黒くなってしまって見づらいですが、後で視界を広げるアイテムや魔法が登場します。
あっという間にゲームオーバー。ランダム要素が強いです。序盤は仲間を減らして、お金と食料を温存したほうが良いです。
最初は非常に苦労しましたが、レベルを上げたら、軌道に乗ってきます。
アーケディア城で「銀の偶像」を入手。サイクロップスが守っている宝箱に入っています。
城の地下でユーギンをパーティに加えました。
姫をサルア城に連れ帰ると、王様が大喜び。以後、城の地下に入れるようになります。
いったん、シルヴィアと分かれますが、城の地下で再度パーティに加えることができます。城や町で昔の仲間と再会すると妙に嬉しい。パーティに加え直すと、装備やレベルが以前のまま残っています。このゲームで特に感心した部分です。
あと、シルヴィアの近くにゲートがありますが、これに入ったら、エルフの世界(ガイアの洞窟地下2階)にワープしてしまいます。自分は迷子になって大変な目にあいました。
赤き塔で「黒の石」を入手。魔人の世界に行けるようになりますが、まだ必要ありません。
エルフの世界にあるドワーフの村で「金のリング」をもらう。これで、さまよえる塔に入れるようになるらしいです。
仲間が石化してしまってボロボロです。結局、人間の世界に戻って、治療してもらいました。
石化を治せないと、どうにもならないので、僧侶を仲間に入れました。デイカーとはお別れ。僧侶がいると体力を回復できたり、視界を広げたり、宝箱を開けたりできるので便利です。
トロールの城で「緑の石」を入手。グリフィンが強くて、運が悪いと死んでしまいます。
ドワーフ村の住人によると、2人のエルフを助けたほうが良いという話だったのですが、仲間を減らすのは心苦しいので、助けないで進めました。
魔法の封じられた洞窟で「シーのコンパス」を入手。宝箱を取り間違えると、入り口までワープさせられます。凶悪なトラップ。
「シーのコンパス」を頼りに森でさまよえる塔を見つけます。
さまよえる塔の最上階で「聖なる剣」を発見。剣は5本落ちてるので5人全員に装備させます。
船に乗るには「かしの木」と操縦できる人(バイキングなど)が必要です。
幽霊船でダークナイトを倒すと「青の石」を入手できます。最初、「聖なる剣」を持たずに行ったら、ダークナイトに全く勝てませんでした。
もう船に乗る必要無いので、クモンさんは退場。シルヴィアにバトンタッチ。うっかり「聖なる剣」を装備したまま別れてしまったので、探し直すのに苦労しました。
水の塔で「青の石」を使う。魔人の世界の水が無くなります。
火の塔に登って精霊を話をすると「赤の石をくれ」とのこと。あれ?赤い石を持っていなかった?
土の塔に登ったのですが、精霊が全く返事をしてくれません。「緑の石」を持っているのに。どういうこと? こういうゲームなので仕方ありません。
魔人城で「赤の石」を入手。まさかこんなところに置いてあるとは。
火の塔を登り直して「赤の石」を使う。魔人の世界の溶岩が無くなります。空を飛べるので溶岩を消しても意味ないのでは、というツッコミは野暮です。
このゲーム、リレミト的な魔法もアイテムも無いので、出口に戻るのが大変です(夢幻の心臓IIIで改善されてます)。
土の塔を登り直して「緑の石」を使う。今度は返事をしてくれました。水の塔→火の塔→土の塔の順番に攻略しないとダメってことですね。これで魔人城が変化します。
新しくなった魔人城に入ると大量の敵が襲ってきます。今となってはザコばかり。
ダークナイトとの戦い。幽霊船で1体倒しているので、残り9体を倒します。倒すと何か変化していると思うのですが、よくわかりません。
最後にラスボスを倒して、ある場所に行くとエンディングです。ラスボスを倒してしまうと魔人城から出ることができなくなってしまいます。
ファンタジーの世界にどっぷり浸れて、謎解きあり、迷路の探索あり、正統派のロールプレイングゲームです。敵がじゃんじゃん襲ってくるので、レベル上げにもお金にも困らず終わりました。
このゲーム、テンキーとスペースキーだけで操作できるので遊びやすいです。今だと普通かもしれませんが、ウルティマでA~Zキーを使いまくったことを考えると、かなり革新的だったと感じます。
しかし、戦闘がスペースキーを連打するだけなのは便利すぎ、戦略性が無さすぎです。当時は違和感なかったのだと思いますが。
結局、「夢幻の心臓」とは一体何だったのか? ゲームでは深く触れていません。「夢幻の心臓の勇者」というセリフがあったので、夢幻界でも生きていけるくらい心が強い勇者という意味なのかなと解釈しました。続編の「夢幻の心臓III」で細かい設定がハッキリしますが、、、。
手書きでマッピング。
ベーマガ1986年3月号より。2ページの紹介記事が載っています。モンスターの写真が並んでいたり、攻略情報は特に載っていないのですが、最初は仲間を加えないほうが良いというアドバイスは役立ちました。
山下章さんの「コンピュータゲーム ホンキでPlay ホンネでReview!! 電脳遊戯考(1990年)」より。初出はベーマガ1988年5月号。「桃太郎伝説」が「夢幻の心臓」の影響を受けているという発言が載っています。