ベーマガの「パソコンレクチャー2020」の話

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ベーマガ2001年1月号

 

 

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ベーマガ2001年1月号掲載「パソコンレクチャー2020」

もう、2020年まで2か月を切ってしまいましたが、ここで「パソコンレクチャー2020」を紹介します。「パソコンレクチャー2020」というのは、マイコンBASICマガジンベーマガ)の2001年1月号掲載(2000年12月発売)のパソコンレクチャーの特別編です。著者はもちろん、くりひろし先生です。従来のパソコンレクチャーと違ってSFのノリで、「2020年の世の中はこうなる」と予想するという内容です。

今から約19年前に描かれた「2020年の未来」ですが、現代の状況と結構当たっていて驚かされます。まず、冒頭では、Dr.Dがタブレットで電子版ベーマガを読んでいます。iPadの登場が2010年ですから、2000年12月の段階でこんな風に描いているのは凄いことじゃないでしょうか。次のページではコマの外に「雑誌は健在だ」とコメントがありますが、現在は電子工作マガジンでベーマガが復活しているので、これも予想は一応当たっています。他にもメガネ型の端末とか、腕時計型端末とか、電子マネーとか、VRゲームとか、燃料電池とか、現代に通じるネタが一杯盛り込まれています。

というわけで、できればこの「パソコンレクチャー2020」を2020年を迎えた頃にぜひ皆さんにも読んで頂きたいのですが、残念ながらバックナンバーを入手するのが極めて難しいです。とりあえず、国会図書館に行くしかない感じでしょうか。ここに来て本物の電子版ベーマガが欲しいところです。

メガドライブのカートリッジ基板を作る(基板設計編)

趣味でメガドライブのカートリッジを自作したいと思います

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秋葉原メガドラのカートリッジを買う

まず、調査のためメガドライブのカートリッジを買います。秋葉原ではメガドライブのカートリッジはスーファミよりも売ってなくて、値段もあまり安くありません。箱なし状態のぷよぷよ」が418円でした。これなら、アマゾンのマーケットプレイスで買ったほうが良いですね。

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シールをはがす

裏のシールをドライヤーで温めて、はがします。ドライヤーの温風をシールに当てるのと、指でシールをはがすのを交互に繰り返します。

シールをはがしたら、ネジを回して、ガワを開けます。

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ノギスでサイズを測る

完全に目コピーで作ります。基板のサイズをノギスで測ります。

ついでに配線を調べます。アドレスバス、データバス、OE(Output Enable)とCE(Chip Enable)だけのシンプルな構成です。メガドラはプロテクトのチップが無くて、EPROMしか入っていません。16ビットバスなのでスーファミと比べると端子の数が多いです。理由は不明ですが、アドレスバスはA0がなくて、A1から始まっています。アドレスのビット番号が全部1ビットズレていて、カードエッジ側のA1はEPROM側のA0につながっています。混乱するので、自分の場合はEPROM側で統一しました。

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フラッシュメモリ

フラッシュメモリを買います。UVEPROMという選択肢もあるのですが、値段が高いし、売ってないので、フラッシュメモリの方が良いのではないでしょうか。フラッシュメモリは5V対応である必要があります。ハンダ付けを考えるとDIPパッケージが望ましいです。検索したらDigi-Key「SST39SF040-70-4C-PHE」というのが見つかったので、注文してみました。容量は4Mbits。価格は自分の場合は174円/個でした。Digi-Keyは6000円以上じゃないと送料がタダにならないのが困りもの。しかたないので36個買いました。メンフィスからFedExで発送されて、3日で届きました。素晴らしい早さです。でも、こういうのが日本のショップでも買えるようにして頂きたいです。 

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基板を設計中

基板用CADでカートリッジ基板を設計します。ついでにフラッシュメモリライター(書き込み装置)も作ります。さらについでにスーファミ用カートリッジ基板も作りました(前回の改良版です)。面付けサービスを使えば、1種類ずつ作るよりは安上がりとなります。

手持ちのフラッシュメモリのデータバスが8ビットなので、2個搭載して16ビットのバスを上位8ビットと下位8ビットに振り分けます。容量は4Mbits ×2 = 8Mbitsです。フラッシュのWE(Write Enable)をどこに接続していいのかわからないので、2つあるVCC(5V)の1つに接続しました。これは自分用のローカルルールということにします。

画面で確認すると配線ミスを見落とすので、自分の場合は紙にプリントアウトしてから確認しています。 

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CADでカートリッジ基板を設計

2週間くらいかかってしまいましたが、基板設計が終わりました。P板.COMで基板を発注してみたのですが、休日の影響で、到着まで13日かかるようです。基板を3種類面付けしたのでコストが上乗せされて、3種類×10組=30枚の注文で約4万円かかりました。1枚あたり約1,300円です。

続く

メガドライブのカートリッジ基板を作る(組立と書込み編) - takuya matsubara blog

64pinカードエッジコネクタを作る

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カードエッジコネクタ

メガドライブでおなじみの64pinカードエッジコネクタが秋葉原のどこにも売っていないので作ってみました。「Ben Heck Show」の16bitゲームコンソール回でやってたネタのマネです。

34pinと30pinのカードエッジコネクタを用意します。製作費は310円と260円=570円(税抜き)です。千石電商で買いました。

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ニッパーで端を削る

コネクタの片方を削ります。

 

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合体して完成

削った面をくっ付けると、64pinのカードエッジコネクタの完成です。

600円くらいで作れるのは良いんですが、プラスチックが固いので削るのが思ったよりも大変でした。時間がかかりすぎる。これだとDigi-Keyで買ったほうがいいですね。ただし、Digi-Keyだと6000円以上じゃないと送料がタダにならないのが悩ましいところです。

約36年前の乾電池

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東京芝浦電気

引っ越しで掃除してたら、「東京芝浦電気」の乾電池が出てきました。今の東芝ですね。東芝に社名変更したのが1984年で、仮に1983年に買ったとすると、およそ36年前の電池ということになります。ちなみに反対側には「TOSHIBA キングパワー」と書かれています。

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電圧を測定してみました

テスターで電圧を計ってみると、1.47Vでした。全然、減っていませんね。マンガン電池には電圧が回復する特性があるといいますので、そのせいでしょうか。液漏れしないで、ちゃんと使える状態を保っているのはさすがだと思います。

日経ソフトウエア2019年11月号

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日経ソフトウエア2019年11月号

24日発売の「日経ソフトウエア2019年11月号」でプチコン4の特集記事とラズパイの連載記事(第7回目)を書かせて頂きました。ラズパイの連載は今回で最終回です。

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Nintendo SwitchでBASICプログラミング

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ラズパイの連載記事第7回目(音センサー)

 


ラズパイで作った音センサー(日経ソフトウエア2019年11月号)