アタリ仕様ジョイスティックをファミコンに接続する変換アダプタを作ってみました。昔、ユニバーサル基板で作ったやつをプリント基板でリメイクしました。
ベーマガ1988年6月号より。マイコンソフトの「X-F1」の広告。今回作った変換アダプタとはコンセプトと仕様が似ています。「X-F1」はポートが2人分なのに対して、今回作ったのはポートが1人分になっています。
自分はX-F1を持っていないので、中の回路がどうなっているのか知りません。
この「アタリ仕様ジョイスティック」ってフレーズは、今はもう死語かもしれませんが、当時はわりと浸透していたと思います。
手持ちのパソコンの説明書によると、ジョイスティック端子は次のように表記しています。
・PC-6001mkIIは「ジョイスティック端子(9Pコネクタ)」
・X1 turbo IIIは「ジョイスティックインターフェイス」
・X68000 PRO2は「ジョイスティック用コネクタ(アタリ社規格準拠)」
「アタリ」というわりにAtari 2600とピン配置が微妙に違うのが不思議です。「Dsub 9Pinコネクタ」ってだけのところを、わざわざ「アタリ」と言うことにどんなメリットが?
ジョイスティック端子はパソコンメーカーが好き勝手に作ってきたので、仕様にバラつきがありました。ユーザーにとっては仕様の統一が望まれていたと思います。「アタリ社規格」というのは、具体的にはどういう規格だったのか、気になるところです。
Google翻訳に「アタリ仕様ジョイスティックポート」と入力したら「Atari specification joystick port」と出てきたので、動画ではそのとおり表示しています。海外の人には通じないかも。
回路図です。点線で囲んだ部分の回路が2プレイヤー用です。これで「X-F1」に近づいてしまいます。
1人ぶんの変換器を2つ作って、マルチタップで接続したほうが自由度が高いかもしれません。