日経ソフトウエア2025年3月号

23日発売の雑誌「日経ソフトウエア2025年3月号」で、生成AIでゲームを作ろうという特集記事を書かせて頂きました。前回の1月号が前編で、今回が後編です。

 

生成AIで作った「15パズル」の実行画面。タイルをスライドさせて正しい配置にするとクリアとなるゲームです。

コードだけじゃなくて画像も生成AIで作っています。

単純なプロンプトだとクリア不可能なタイルの配置になってしまうことが多いので、それを回避するのに手間がかかりました。

 

生成AIで作った「シューティングゲーム」の実行画面。これも単純に生成すると、無味乾燥なコードが出来上がってしまうので、面白くなるように工夫しました。

 

シューティングゲームの画像も生成AIで作成したのですが、条件文を工夫しないと、アングルが斜めになってしまったり、余計なものが描かれてしまいます。この画像はボツになったやつです。

 

画像を90度回転させたり、切り抜いて透明色にする作業は、本当はChatGPTでやりたかったのですが、作業量が多すぎて無料版だと制限に達してしまって、一回の入力では完了できませんでした。しかたないので、90度回転と切り抜きに関してはMicrosoft Designerの編集機能を使いました。

 

ChatGPTはランダム要素があるので、プロンプトの指示にはないコードを出力することがあります。これは雑誌ではボツにしましたが、スプライトの回転機能を使って、敵の機体が傾くというレアなバージョンです。

 

プロンプトを入力していると、文章力が必要だなと実感します。今までプログラミングといえばSTEMとかSTEAMとか言われてきましたが、そうした理数系のスキルは生成AIが肩代わりしてくれるので、逆に文系のスキルが問われてくるような気がします。生成AIは便利すぎて教育の敵になりかねませんが、使い方によっては味方になるんじゃないかと思います。