RetropieのX1エミュレータでプログラムを動かす

昔、自分が作ったBASICのプログラムをRetropieのX1エミュレータで動かしてみました。

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ラズパイでX1エミュレータを実行

 

実行までの手順を紹介します。

まず、ベーマガプログラムリストを見ながら、テキストエディタで入力するところから始めます。保存後のファイルの拡張子は「****.TXT」とします。特殊文字を入力できないのが難点です。

入力後、Windowsコマンドプロンプト(DOS窓)で以下のコマンドを実行します。

・TXTファイルの改行コードを変換

TXT_UTL /R2 /C ****.TXT ****.BAS

 

・ブランクのディスクイメージを作成

X1FORMAT イメージファイル名.2D

 

・ディスクイメージにアスキー形式で書き込み

X1SAVE イメージファイル名.2D ****.BAS /A

 

、、、なのですが、ツールの作者さんのWebページがもう無くて、残念ながら入手することができません。自分の場合はHDDを漁ったら出てきたので、使うことにしましたが、他の方々はもう、2D系を辞めて、D88系のツールを探したほうがいいかもしれません。

 

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16bitのプログラムを実行すると出るエラー

ここで新たな問題が一つ出てきたのですが、MSがもう16bit版MS-DOSのサポートを打ち切っていて、上のようなエラーが出てしまいます。今のWindowsは昔のWindowsと別物になっています。

そこで、「MS-DOS Player for Win32-x64 console」というエミュレータを使ってみました。これは16bit版MS-DOSエミュレータです。エミュレータを使うために、もう一つ別のエミュレータを使うという泥沼状態、、、。

 

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MS-DOS Playerで16bitプログラムを実行

MS-DOS Playerの使い方は非常にシンプルで、「msdos ~」と頭に付け足すだけです。

あっさりと動いてしまいました。これを作った人は本当に凄いですね。

それから、RetropieでX1エミュレータが動くように設定します。設定方法は検索したら出てくると思います。X1エミュレータは「lr-x1」という名前ですが、「X millennium」の移植版のようです。

先ほど作った2DファイルをRetropie/roms/x1フォルダに置きます。

そして、起動用にHu-BASICのイメージファイルも置く必要があります。Hu-BASICは大きく分けてX1用とX1turbo用の2種類があって、さらに細かいバージョンに分かれています。

Hu-BASICはX68000と違って、フリー化されていません。

自分は古いラズパイ2を使っていますが、処理落ちは無いように見えます。そもそも、X1のBASICが遅いのですが、、、。

 


カモーン for X1turbo(ベーマガ1991年6月号)

Windows用のX millenniumで動かすとこんな感じです。

 

(追記2020/07/20)

X1SAVEを使わない方法もやってみました。

nicotakuya.hatenablog.com