PalmとPocketPC

その昔、「Palm」と「PocketPC/WindowsCE」という二大勢力があって、シェア獲得にしのぎを削ってました。
って言っても10年くらい前ですが、そういう時代があったんですよ。

▲そんな「Palm」と「PocketPC」ですが、
今回、燃えないゴミとして捨てさせて頂きました。
もったいない、もったいない、とは思ったのですが、かといって使い道もないし、バッテリー壊れてるし
、、、と、いろいろ考えましたが、結局捨てました。一連の写真は捨てる前に撮ったものです。
PDAって一体なんだったのか」と思わずにはいられないので、ここで考えてみましょう。

▲「Palm Vx」です。
これは、その昔「ロボキューブ」というロボットの記事を書くときPalmと通信できることを検証するために買ったものです。原稿料の1/3くらいがこれに消えました。
久々に動かしてみると、バッテリが壊れてて、充電ができなくなってました。ACアダプタをつなぐと動きます。

▲ELバックライトを点灯してる様子です。

▲当時、特に感心したのは、端末側とPC側でデータの同期を取る「HotSync」という技術です。
クレードルに接続してボタンを押すだけで、お互いのデータを自動的に更新してくれます。
ちょっと前にアップルとサムスンの訴訟で「データの同期」が争点になってましたけど、そういう機能は昔からあったんですよ。

Palmというと、「グラフィティ」という独自の認識機能が売りになってました。
機械が認識しやすい文字を人間側があえて書く、という逆転の発想で、文字の認識率を上げてました。
自分はうまく使いこなせてなかったような、気が。
、、、

▲一方、こちらは「PocketPC」を搭載した「iPAQ」です。
iPod」でも「iPhone」でもなく、「iPAQ」です。
このタイプはまだコンパック製でしたが、のちにHP製になりました。
こちらも動かそうと思ったら、バッテリが壊れてました。バッテリって、たまに充電しないと壊れるんですね。ACアダプタ直結で起動しました。
タッチペンの初期化から、時刻設定から、全部やりなおして面倒です。

▲「PocketPC」はPalmへの対抗意識がハッキリと表れてて、手書きではそのまま文字が書けます。
ただし、認識のスピードは速くないです。
WORDとEXCELが動くっていうのがウリだったのですが、使わずに終わってしまいました。
液晶はサイズ的には、今見ても不都合はないですね。発色がちょっと悪いかなとは思います。

▲2003年に出た「PDAマガジン」というムックの表紙。
発行元はエンターブレイン
これに「iPAQ」のガチンコレビューとプログラム関連の記事を書かせて頂きました。
ガチンコレビューってネーミングは、今思うとナンですね。
QVGA携帯がPDAを駆逐する」って文句も、今読むと、めまいがしますね。