君たちはどう生きるか

宮崎駿さんの最新作「君たちはどう生きるか」。初日に観ましたが、ほぼ満員の状態。世間の期待の大きさがうかがえます。

本作を観た感想を書こうと思ったのですが、、、これが難しい。どう書いたらいいのやら。

一言でいうと「面白くない」です。ビジュアルは綺麗で、物凄く動いていて、音楽はじゃんじゃん流れるが面白くないという不思議な体験でした。

最初のシーンとか、人力車に乗ったら傾くところとか、缶詰や砂糖が貴重品だとか、良いと思った部分もある。ついつい作家としての衰えを心配しながら観てしまう。

とにかく、完成度が低い。ストーリーが思いつきで進む。セリフに頼りすぎる。手クセで作っていて、どこかで観たシーンの焼き直し。

その昔、「もののけ姫」を映画館で観ましたが、アシタカが飛んでくる矢をつかむシーンで「おおお」って、どよめきが聞こえたんですよ。あの劇場の一体感は忘れない。

一方、「君たちはどう生きるか」はお客さんは終始静まり返ってました。あれほど新しさを追求していて、神通力を放っていた宮崎駿さんがこんなふうになってしまったのがショック。もしかして、衰えをストレートに見せるための作品なのかもしれない。

 

チケットレスを初めて利用してみたのですが、スマホをかざしたらエラーが出て、盛大にモタつくというダサい思いをしてしまいました。次回はスマートに使いこなしたいです。