トキワ荘 マンガミュージアム

トキワ荘 マンガミュージアム」を見学してみました。「~マンガミュージアム」は2020年にオープンした、トキワ荘を模した美術館です。本物のトキワ荘はもう存在しません。

館内に入るには予約が必要ですが、お客さんが少ない場合に限り、飛び込みでも大丈夫です。入場料は500円。

 

もはや説明不要ですが、藤子不二雄Aさんの名作「まんが道」の続編的な作品が「愛…しりそめし頃に…」です。昔はこんな感じで紙媒体で読むしかなかったのですが、今は電子媒体で読むことができます。最近だと、全巻を期間限定で無料配信していて驚きました。気前が良すぎです。

ついでに言うと、Kindle Unlimitedを使うと「ハムサラダくん」と「まんが道大解剖」が読めるので、おすすめです。

 

「~マンガミュージアム」の二階部分。

共同炊事場がリアルに再現されています。

 

赤塚不二夫著「トキワ荘物語」より(トキワ荘青春物語に収録)。「まんが道」にも同じような場面があって、そっちのほうが有名だと思います。その昔、放送したNHKのドラマでも実写で再現されました。

 

「~マンガミュージアム」の1階部分。

よつばと!」の原画展を開催していました。写真撮影OKでした。ほとんどのページをアナログで描いていることに衝撃を受けます。ネームも展示しています。

 

「~マンガミュージアム」の近くある通りをトキワ荘通りと呼びます。Google Mapで確認したところ、2019年までは通りの先端に「南長崎ニコニコ商店街」というアーチが存在していました。

 

トキワ荘通りにある「松葉」。普通に営業しています。

 

トキワ荘通り 昭和レトロ館」。

トキワ荘関連の展示スペースです。漫画を描いたり、多目的用のフロアもあるみたいです。ショップ部分は時間外で閉まってました。

 

「~昭和レトロ館」の2階部分。

池袋のミニチュアとかトキワ荘を再現した家具類が展示してあります。無料で見学できますが、なぜかお客さんが居ません。

 

トキワ荘通り お休み処」。

トキワ荘関連の展示スペースです。喫茶店ではありません。無料で見学できますが、なぜかお客さんが居ません。ノートが置いてあって、自由にサインすることもできます。

無料の施設なのに、スタッフさんが熱心に解説してくれました。この建物は100年前に建てられたお米屋さんを改装したものだそうで、当時そのままの素材を使った天井やガラス窓が見どころです。

あと、しのだひでおさんのサインが飾ってあったので、ついでに紹介しておくと、、、

その昔、コロコロコミックで連載していた「藤子不二雄のまんが入門」。これを描いていたのが、しのだひでおさんです。投稿作品を手加減なしで批評してるところが良いです。当時、自分は真剣に読んでました。これを読んでいた頃、「ドラえもん」はFさん・Aさんの2人で描いてると思ってました。

 

「~お休み処」の2階部分。

こちらもトキワ荘を再現した家具類を展示しています。

 

合計で3件の施設を見学しましたが、驚いたことに外国人のお客さんには1人も遭遇しなかったです。

 

藤子・F・不二雄著「懐古の客」より(藤子・F・不二雄 異色短編集4 パラレル同窓会に収録)。未来人がアパートのボロさに感激するという1コマです。他にもドアが自動じゃないとか、食べ物が人工肉じゃないとかで喜ぶシーンがあります。主人公である漫画家の住んでいるアパートがトキワ荘そっくりに描かれているのが見どころ。この漫画を発表したのが1982年で、トキワ荘を解体した年と同じです。

未来人の懐古趣味が現代(昭和)というのが笑いどころなわけですが、今、自分たちが未来人と同じような立場になってしまったのが面白いです。