プチコン本(おまけ情報2)

引き続き、プチコン本のおまけ的な情報(すごくどうでもいい情報)を著者が勝手に紹介します。
本の公式ページはこちらです。
http://ascii.asciimw.jp/books/books/detail/978-4-04-870671-1.shtml

、、、
以下のページ番号は本書と連動しています。


▲14ページ。
ページの右はじに小さく載ってる「スプライトを100個表示する」プログラムです。ひたすらスプライトがバウンドを繰り返します。



▲16ページ。
ページの下に小さく載ってる、プレイヤー型のキャラが木の陰に隠れるプログラムです。作りがちょっといいかげんで、乱数を使ってるので、葉っぱが重なってしまうと、切り株が見えてしまいます。


▲18ページに写っているファミリーベーシック(のキーボードだけ)。これはアスキー・メディアワークスの担当者さんが用意してくれたもので、これは8ページに写ってるものとは別物です。
インタビューでは、アスキー・メディアワークスの西新宿の本社にあった立派な会議室を使わせて頂きました。
どうでもいい話ですが、この一カ月後、アスキー・メディアワークスさんは会社そのものを富士見の角川のビルに移転したので、写真に写ってる場所はもう無くなってしまいました。


▲本編では使いませんでしたが、ファミリーベーシックの画面写真です。起動画面を見るとHu-BASICがベースになっていることがわかります。

(C)工学社
▲21ページの「dB-BASIC」の話題で使いそびれた素材。
雑誌「PIO」で連載していた「dB-BASIC」のコーナーです(工学社「PIO」1984年6月号より)。「パソコン・ギャル」っていうフレーズが時代を感じさせますが、デービーソフトの女子社員の方が記事書いてたのでしょうか?

(C)デービーソフト
▲これも使いそびれた素材。昔のデービーソフトの広告です(「ログイン」1983年11月号より)。
上半分が「南太平洋アドヴェンチャー」の広告で、下半分が「dB-BASIC」と「dBコンパイラ」の広告になっています。「フラッピー」で大ヒットを飛ばすのは、この直後でしょうか。
ちなみに1983年11月号の「ログイン」の表紙も載せたかったのですが(RPG特集だったので)、モデルさんの顔写真が入っていたりすると、許可頂いたりするのがいろいろ面倒みたいです。

(C)シャープ
▲22ページ参照。
これも使わなかった素材ですが、「MZ-80B」の広告です(工学社「I/O」1982年2月号より)。元はカラーです。本編では別の写真が使われてます。


▲唐突ですが、キャノンのポケコン「X-07」の広告。
これの元ネタです。これが公開された(2010年12月)時点だと、さぞや意味不明なネタ画像だったんじゃないでしょうか。

http://smileboom.com/diary/2010/12/24/_1.html
プチコンユーザーのターゲットが、このへんを狙ってるという意味で取り上げたかったのですが、そういう誌面の余裕がありませんでした。


▲これも使わなかった素材。その昔、存在した「プチコンPZ-8」というBASICが動くマイコンボードの広告です(工学社「I/O」1982年10月号より)。製造元はメルコ。82年でBASICスタンプみたいなコンセプトをすでに実現していることが驚きです。
てっきり「プチコン」のネーミングの元ネタはコレかと思って、小林社長にインタビュー時に確認したのですが、今までご存じなかったようで、プチコンとの接点はまったくありませんでした。
なお、「I/O」では、PZ-8を使った「BASICによる機械制御」という連載が1982年10月号から何度か載っていたので、当時、知名度はそこそこあったんじゃないかと思われます。

(C)ハドソン
▲24ページ参照。
これも使わなかった素材ですが、「天才竹・中コンビ」の無敵ぶりを象徴するような「予告だけの広告」(ベーマガ1984年10月号より)。「デゼニワールド」の開発は相当難航されたみたいで、実際にこの世に出たのは、この1年4カ月後でした。
あと、ベーマガの山下先生の「チャレンジアドベンチャーゲーム」では、ハドソンのAVGに限って「タケベエ・シール」というネタバレ防止用のマークが登場していました。
(C)電波新聞社
ベーマガ1984年3月号の「デゼニランド」の記事より。

(C)電波新聞社
ベーマガ1984年8月号の「サラダの国のトマト姫」の記事より。

(C)電波新聞社
ベーマガ1986年2月号の「デゼニワールド」の記事より。
、、、こんな感じで。ハドソンの名作AVG3部作、そろい踏みですね。いうまでもなく、これのモデルが竹部さんです。
タケベエ・シールはチャレアベの別冊には登場しないので、マニアックすぎる話題でしょうか。


▲26ページ。
その昔、親に買ってもらった「PC-6001mk2」。「こんにちはマイコン」の影響をもろに受けてて、問答無用でPC-6001シリーズを選びました。
実家から引っ張り出して撮影しましたが、もうキーボードの接点が劣化してて、残念ながら押しても入力できません。直せるなら直したいんですが、、、。


▲そういえば、PC-6001mk2を買ったときにショップの人がオマケで付けてくれたのが、アスキーのAXシリーズのゲームでした。クオリティがまちまちだったのですが、「オリオン」と「クエスト」と「宇宙輸送船ノストロモ」は当時、いっぱい遊びました。AXシリーズのゲームは永久保存版に収録されていて、今でもWindowsマシンで遊ぶことができるんですが、権利的にアウトだったBGMは鳴ってくれません。

(C)電波新聞社
▲今回、積極的に電波新聞社ネタを取り入れているので、このへんも取り上げたかったのですが、、、話題をBASIC関連に絞ったので、ちょっと入る余地が無かったです。(いや、そもそもBASICの本なので)
載せられるなら全部載せたいんですが、紙媒体は物理的な制約もあるので、ネタを選ぶのが大変です。

(C)ハドソン
▲これも使わなかった素材ですが、「サラダの国のトマト姫」(通称「サラトマ」)のパッケージです。当時、アドベンチャーゲームというものが珍しかったってこともあって、没入して遊びました。デゼニと違って、日本語でコマンド入力できるので親しみやすかったです。
サラトマは番兵の手前で立ち往生して、ハドソンからヒントを書いた紙を郵送してもらったりしました。それでもわからなくて、結局、半年後くらいに人から正解のコマンドを教えてもらってクリアしました。チャレアベの別冊が売れた原因の一つは、こういうコマンドでつまづく人が居たせいもあると思います。


▲28ページ参照。(日本ソフトバンクBEEP」1986年4月号より)
スーパーカセットビジョン用のソフト「ベーシック入門」の情報がなくて困ったのですが、唯一の手掛かりはBEEPの発売予定表でした。これによると3月末に5500円で発売したようです。
同誌のソフトの売上ランキングによると、「ベーシック入門」は一回だけ5位になって、それから圏外に消えてしまったようです。あと、4月下旬にはスーパーカセットビジョン用「ドラゴンスレイヤー」が発売されているのですが、初登場1位にならないのは意外だというコメントも載ってました。
あと、「ベーシック入門」については、インタビュー時に小林社長から驚きのコメントを頂いていたのですが、結局、載せられなかったです。


▲28ページで一言だけ触れてますが「でべろ」のPCエンジン用のBASICです。これがネットが普及していた時代にあったら、もうちょっと反応が変わってたかも。
そういえば、WonderWitchの「ワンべぇ」も一言だけでも載せたほうが良かったですね。


▲今回、ハドソンについて触れていましたので、資料用に読み直した本です。書籍「新・電子立国」の第4巻。この本は情報量がすさまじいので、ゲームマニア必読ですね。
ハドソンの創業時から現在(1994年)までのエピソードもたくさん紹介されています。
ただ、Hu-BASICに関しては最後のあたりに「中本さんが開発したHU-BASIC」とひとこと載ってるだけで、竹部さんのお名前は載ってません。PC-9801伝説のハドソン関連の記事も目を通したのですが、同じく竹部さんのお名前が載ってませんでした。結局、プチコン本の中では「ファミリーベーシックの開発に竹部さんが関わっています」って正直に書いてしまったのですが、大丈夫だったんでしょうか。


▲「新・電子立国」でも紹介されている、ハドソンが初めて雑誌に掲載したというソフトの広告。月刊「マイコン」1979年7月号です。機種がMZ-80Kってことは、まだキットだった頃のMZだったわけで、相当なマニア相手の広告ってことになります。この時点でのラインナップには、まだ「Hu-BASIC」や「カンニング大作戦」はないみたいですが、「野球拳」は既にあったようです。「新・電子立国」によると、この広告のおかげで小為替が束になって送られてきたとのことですが、画面写真が載ってないのに題名だけで判断して注文したってことでしょうか?

、、、いったんここまで。
まだ続きます。

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