およそ20年前(2002年9月)、東京ゲームショウ2002で撮影した「レリクス(の兵士)」のコスプレ。ボーステックのブースでたまたま遭遇しました。
このコスプレには長い歴史があります。雑誌「ログイン」1986年9月号や10月号などにも似た感じのコスプレの写真が掲載されています。「全国各地で開催されたレリクスフェア」に登場したとのこと。「レリクス」のPC-9801版は1986年2月発売。
「MSX Magazine」1986年9月号(83ページ目)にも同じコスプレが掲載されています。こちらは製作費が50万円だとか、中身が営業担当の誰なのかが書かれています。
同じくボーステックのブースの写真。プロジェクトEGG関連の展示です。プロジェクトEGGの活動はD4エンタープライズに引き継がれて、今に至っています。プロジェクトEGGは現在、21周年キャンペーン中です。
同じくボーステックのブースの写真。当時のボーステックは携帯電話アプリも手掛けていました。「ハイドライド」とか「妖怪探偵ちまちま」とか渋いです。
ここから現在(2023年)の話に戻します。
プロジェクトEGGでは様々な機種の「レリクス」を配信しています。一番のオススメはPC-9801版なのですが、有料です(330円)。
無料で配信している「レリクス」は上記の6種類。この6本の中だと、PC-8801版が一番遊びやすいと思います。
MSX2版は画面がスクロールするので見栄えがいいです。MSX版は頑張っているのは伝わりますが、重すぎて厳しいです。FM-7版とX1版も重たいです。X68000版は不思議なくらい残念な出来。
ベーマガ1986年3月号より。PC-9801版「レリクス」の紹介記事。プレイ方法や目的がわからない、謎のゲームとして紹介されています。
(2023/04/20追記。ログイン1987年3月号の広告までは、PC-6001mkII版とPC-8001mkII版は「発売予定」。1986年12月号で一旦「開発中」の文字が外れたりしましたが、実際は発売されなかったと思います。)
ベーマガ1986年3月号より。「レリクス」の広告。見開きで気合入ってます。
「レリクス」のジャンルはアクションアドベンチャーでしょうか。RPGという解釈もあるかも。
ジャンプしたり、しゃがんだり、走ったり、アイテムを取ったり、多様な操作が可能です。ゲーム内でやるべきことは謎解きなのですが、謎自体が伏せられています。今だと、単に不親切なゲームで片づけられるかもしれません。今はネット時代でもあるので、攻略動画がたくさん公開されています。自分はクリア済みなので、そのうち攻略ページを公開したいです。
一番の魅力はセンスオブワンダーなところでしょうか。アーケードゲームとは違って、ずっと浸っていられるので、それだけでパソコンゲームには価値があった。そういう時代の作品です。
ついでに、ファミコンディスクシステムの「レリクス 暗黒要塞」も紹介しておきます。プロジェクトEGGでは無料で遊べます。
ローディング地獄のゲームとして知られていますが、プロジェクトEGG版はロードが1~2秒で済むので、「おまちください」は出ません。13年前から対策済みです。
操作性が絶望的に良くないとか、マップが意地悪すぎとか、もっと根本的におかしい部分があります。
ベーマガ1999年12月号より。
レリクスのリメイク作品「レリクス The recur of "ORIGIN"」の紹介記事。1999年11月12日発売。画面がなんとなくディアブロっぽいような。思ひ出小箱 - RELICS | プロジェクトEGGによると「賛否両論を巻き起こした」とのこと。
続編として2001年に「RELICS -The 2nd BIRTH-」、2005年に「RINNE」が発売されています。「レリクス」はボーステックにおいて重要なコンテンツだったと思われます。