プロジェクトEGGで配信中の「スタークルーザー for X68000(1989年)」を遊んでみました。ポリゴンの3D表示を採用したアクションRPGです。パッケージには「3D SPACE ADVENTURE」と書かれています。プロジェクトEGGではX68000版の他にもPC-8801版(1988年)とメガドライブ版(1990年)を配信しています。
以下、ゲーム内容をダイジェストで紹介します。ネタバレ満載なのでご注意ください。
プレイにあたっては「Aufheben Software」の攻略ページを参考にさせて頂きました。これを見ないとクリアできなかったと思います。
http://software.aufheben.info/bbeep/bbeep.html?contents_key=cruiser1
大まかなストーリーはハンター(賞金稼ぎ)の主人公が、悪の組織VOIDを倒すというSFもの。VOIDの基地からスタートします。まずは、地上での戦い。
敵の新型機「スタークルーザー」を奪って、基地を脱出&破壊。ここまではチュートリアルみたいなものです。
ハンター仲間のギブスンから木星の衛星ガニメデへ行って機体を改造しろとのアドバイスを受ける。
X68000版はサイバースティックに対応していることが売りだったのですが、残念ながらプロジェクトEGG版はその機能が再現されていません。メニュー画面で「Analog joystick」の項目を変更しても、強制的に「Not use」に戻ってしまいます。対応しているのは、デジタルのゲームパッド(上下左右とボタン1、ボタン2)だけです。アナログのゲームパッドを接続してもデジタル的に入力されます。
宇宙に出ると、操作方法が変わります。初回は敵に撃たれて、あっという間にゲームオーバー。マメにセーブしないといけません。
ゲームパッドのボタン1+2を同時押しするとメニュー画面が開いてしまいます。ゲームパッドだと加速/減速/サイドステップ中に攻撃できません。
武器の切り替えは左の「ALT」キーです(readme.txtに載っていません)。ゲームパッドを持ったままキーボードに手を伸ばさないといけないのが難点。いっそキーボードだけで遊んでもいいかも。
宇宙空間を自由に飛び回れるというのが素晴らしいです。「AUTO」を選択すると自動で目的地まで操縦してくれます。
木星の衛星ガニメデ。マイスト(改造屋)に機体を改造してもらう(1回目)。料金は¢1000。コロニー1のヒダリに会うミッションが発生。
コロニー1。
ヒダリに会うと、水星でコンテナを取ってこいと言われる。
水星。マップに隠し通路があったり、難易度が上昇。
コンテナを入手してコロニー1に戻ると、今度は地球に居る孫娘の様子を見てきてくれと頼まれる。どうでもいいミッションですが、飛ばせません。再び戻ると、弟子のところで待てと言われる。三たび戻ると、改造(2回目)が完了。代金はタダ。
地球。太陽風(VOIDの一派)のビル内にギブスンが捕らえられている。ビルに入るには量子レーザーが必要。ギブスンを救出すると、金星に居るマサシ・クラークに会えというミッションが発生。
金星。到着と同時に連邦警察(チェレンコフ警部)がマサシを逮捕してしまう。マサシの無実を証明するため、太陽風と戦うはめになる。ミッションが終了するまで金星から出られません。
今回の事件の真犯人、太陽風の幹部と対決。エネルギー切れ寸前でどうにか勝てました。
連邦警察に犯人を突き出して、ミッション完了。
捜査官のダイアナに会うという新しいミッションが発生。ダイアナの潜伏先がわからない。
金星から出ると、ギブスンが座標を教えてくれます。メッセージは一度しか表示してくれないので、忘れずにメモしないといけません。
指定の座標に行って、情報屋に¢2000を払うと、太陽風が火星に居ると判明。
火星に到着。ここで「MOVE」を実行すると、木を動かすことができる。こんなのわかるか?!
このMOVEコマンドは今後、何度も使いますので覚えておきましょう。
敵に捕まると、ダイアナに会えます。ここからさらに難易度が上昇。敵の動きが速くて、攻撃力が高い。何度かゲームオーバーになりながら、包囲網を脱出。
土星で完了報告。敵を倒すには「かく乱弾」が必要という話になって、それを入手するため、木星の衛星イオ行きのパスを発行してもらう。
木星の衛星ガニメデで通行料¢1200を払って、衛星イオへ移動。
衛星イオのバーでギブスンに再会。お金を払うと、太陽風の本隊の座標を教えてくれる。
衛星イオの鉱山。ショップでかく乱弾を買ったら、ミッション完了。かく乱弾は強い敵と戦う時に重宝します。
土星に戻る必要はないので、そのまま指定の座標に行って、太陽風のリーダーと対決。敵の機体は赤いスタークルーザー(名前はカティーサーク)。ぼーっとしていると、集中砲火を浴びて、3秒くらいでゲームオーバーになってしまいます。素早く「USE」コマンドで、かく乱弾を使います。
太陽風を倒したら、このソル星系でやることは一旦終了。重力カタパルトでリジルケント星系に出発します。通行料は¢2000。発射シーケンスの描写が凝っています。
、、、これでゲームの達成度は四分の一くらい。いくら遊んでも終わらないという感じ。
ベーマガ1989年6月号「チャレンジ! X68000」より。「スタークルーザー」は1988年にPC-8801版とPC-9801版とX1turbo版が発売されました。時代を先取りした作品なのに、なぜか当時のベーマガはスルー。翌年にX68000版が出て、やっと紹介した記事がこちらです。
なお、ベーマガ1993年8月号ではベニー松山さんがメガドライブ版「スタークルーザー」を紹介しています。メガドライブ版はX68000版等とはストーリーやシステムが違います。X68000版は終始お金に苦労しますが、メガドライブ版はお金というパラメータがありません。