「ドラゴンクイズ for MSX2」(ネタバレ)

プロジェクトEGG無料で配信している「ドラゴンクイズ for MSX2」を遊んでみました(会費として550円/月が必要です)。

「ドラゴンクイズ」はコンパイルが1991年9月20日に発売したMSX2用のクイズゲームです(ベーマガ1991年10月号より)。おそらく、「ドラゴンクイズ」はマイナーな作品なのではないでしょうか。自分はてっきりディスクステーションの収録作品の一つだと思っていたのですが、実は単体での販売でした。

 

本作は驚くほど本格的なクイズゲームです。ゲーム内には全部で8つのマップ(ROUND)があり、プレイヤーはマップ内を移動しながら、クイズを解いていきます。

クイズに正解すると、お金が溜まっていって、便利なアイテムを購入できます。不正解だと体力が減っていって、体力が0になるとゲームオーバー。無限にコンテニューできるので親切です。

一定の条件をクリアすると次のマップ(ROUND)に進むことができます。

・ROUND1:50問正解すると、お婆さんが道を通してくれる。

・ROUND2:水晶玉を探す。デスガーから水晶玉をもらって、次に進む。

・ROUND3:魔女に杖、法衣、リングを買ってプレゼントする。各200S。チョコレートをタキアに渡す。もらった玉を使うと進めるようになる。

・ROUND4:酒場でミルク(200S)を何度も買うと、船の持ち主を教えてくれる。1000Sを払うと船を買って次に進める。

・ROUND5:回覧板を渡し終わると次に進める。

・ROUND6:なぜか、この面から宿代が無料。ギルガというキャラの出す問題に全問正解すると次に進める。

・ROUND7:森を突き進んで、塔に着いたら次のマップへ。

・ROUND8:塔の内部。連続10問正解すると「トライデント」という武器が手に入る。魔法使いに会って、それからナイト(中ボス)に会うと、隠し扉が開いて先に進めるようになる。

ヒロインに会ったら、エンディングです。

異常なほどボリュームがあります。クイズゲームでこれを言ったら身も蓋もないのですが、クイズに答えるのがしんどすぎます。どうしてここまでガチなクイズゲームを作ったのか、、、?

ドラゴンは最初と最後にちょっとしか出てきません。タイトルを「DQ」にしたかったので、無理やりドラゴンを出しただけでは。

本作の問題はわりと偏っていて、社員で出し合ったらオタクっぽくなっちゃった、という空気を感じます。

そういう問題の一部を紹介します。

コンパイルに関する問題。これは余裕ですね。

 

難問すぎです。

 

MSXに関する問題。

 

マイコンソフトに関する問題。

 

時代が経つことで、難易度が倍増します。

 

音楽関連の問題も多いです。

 

全然わかりません。

 

まったくわかりません。

 

ローカルすぎて、なにがなにやら。

 

これは昔、自分もやりましたが、真似しないほうがいいです。

 

このゲーム、バイク関連と中森明菜関連の問題がやたら多いです。ジャンル選択機能はありません。

 

もう無理やり問題を考えたという感じが、、、。

 

本当に中森明菜関連の問題が多いです。

 

ベーマガ1991年6月号より。

「クイズ宿題を忘れました」「クイズ殿様の野望」「ゆうゆのクイズでGO!GO!」の3作品をまとめて紹介しています。記事の冒頭には「大人気のクイズゲーム」とあり、1991年はクイズゲームのブームが瞬間的に起きていたようです。

こうしたクイズブームの中で、この記事の約4か月後に「ドラゴンクイズ」が発売されています。

 

ベーマガ1989年11月号より。

「アドベンチャークイズ カプコンワールド」の記事が載っています。アーケードゲームクイズゲームが最初に登場したのが、このあたりだと思います。見たところ、画面の表示が文字だけなので、かなり地味な印象です。この後、改良が続けられて、のちに人気ジャンルにのし上がったのではないでしょうか。