50年前のラジオ雑誌

新宿駅の催事場で古本市をやっていたのですが、
ラジオ関連の古い雑誌が800円で売っていたので、思わず買ってしまいました。
「ラジオの雑誌」といってもピンとこないかもしれませんが、その昔、ラジオが高級品で、
安く済ませるために「ラジオを自作したい」という需要があり、それに関する雑誌が売れてました。
今みたいな時代からすると、想像もつきません。電子工作ブームの元祖でしょうか。
とりあえず表紙だけをご紹介します。

▲「ラジオ科学」1959年(昭和34年)3月号。当時の定価100円。
表紙を飾るのがラジオとミニチュアの東京タワーです。
東京タワーが電波を初めて流したのがこの年、(完成は1958年)とのことですから、今のスカイツリーみたいな注目度だったと思います。
発行元は「ラジオ科学社」。今は名前を変えて「インプレスコミュニケーションズ」という会社になっているそうです。
インプレスグループのルーツの一端はラジオにあったということになります。

▲「ラジオの製作」1955年(昭和30年)9月号。当時の定価40円。
ご存知、「ラジオの製作」です。のちにこの雑誌の別冊付録として「マイコンBASICマガジン」が誕生します。
厚さが3mmくらいのペラペラの冊子です。あまりに薄いので最初、落丁か何かかと思いました。
裏を見ると、発行元は「株式会社ラジオ技術・サービス・ステーション」と書いてました。、、、電波新聞社じゃない?!
ウィキペディアによると、この会社は「ラジオ科学社の代理部だった」と書かれているのですが、
代理部っていう意味がよく分からないですね。「部」というより、別会社ですし。
ラジオ科学社の雑誌だったならば「ラジオ科学」として存在すればいいだけですし。
どこがどうなって、電波新聞社の雑誌になったのか、、、?