前回の続きです。
プロジェクトEGGで配信中のゲーム「獣神ローガス(1988年)」をクリアしました。
このゲーム、所々で「名作だ」と感じましたが、同時に残念だと感じる部分もあります。難しすぎて、途中で投げそうになりましたが、コツをつかんだら楽しめるようになりました。
できれば多くの人にプレイして欲しいので、攻略方法とエンディングについて書いておこうと思います。
(以下、ゲームのネタバレです)
ゲームの最大の特徴は、シミュレーションゲームとアクションゲームを交互にプレイするということ。それぞれ「作戦モード」「戦闘モード」と呼んでます。
最初は「作戦モード」からスタート。主なメニューのコマンドは以下の通りです。
・攻撃:敵のベース(基地/要塞)を攻撃。攻撃できるのは現在地に対して隣のベースだけ。
・移動:現在地の移動。移動できるのはベース1つぶんだけ。
・戦力移動:味方内のベースの戦略を動かす。
・修理:機体を修復する。
・弾薬補給:弾薬を補給する(バルカン以外)。
他にも「補給妨害」とかがありますが、使わなくていいです。作戦モードはターン制なので、コマンドの一つ一つをムダにできません。1ターン進むと敵のDEFENCE(戦力)が増えていくので、それ以上のペースで敵を削らないと進みません。
こちらが戦闘モード。
このゲーム、シミュレーション部分が重要で、自機の性能に対して敵のDEFENCEが高すぎると、アクション部分でどう頑張っても勝てません。「攻撃」すべきかはDEFENCEで判断します。
最初が一番難しいという鬼のようなゲームデザイン。
キーボード(ジョイパッド非対応)なので、操作に慣れないといけません。操作性は良くないです。
方向反転が[X]。
攻撃が[Z]。
武器交換は[SHIFT]+[Z]/[X]。なぜこんな面倒なキーアサイン?!
特に感心するのが、戦闘のきめ細かさ。いろいろ考えて戦わないといけません。
弾は無駄撃ちしないで的確に当てる必要があります。逃げる敵を撃たないで弾を温存するのもあり。逃げる途中、狙った場所で誘爆させることも可能。
自機と建物が重なった状態だと、建物が盾の役割を果たします。ただし、建物が爆発するとダメージを負います。
あと、飛べるようになったら、画面の上に逃げるというテクニックがあります。
砲台は敵にカウントされていないのですが、邪魔なのでつぶします。
当たり判定が細かいです。たとえば、上の写真の状態だと、この位置でしゃがみ攻撃しないと弾が当たりません。逆側から攻撃してもダメです。初回からマップの意地が悪い。
戦闘モードでのコツは死にそうになったら「失敗」すること。画面の右か左に移動を続けると作戦失敗になります。失敗扱いですが、敵を削ることができるし、経験値も残ります。修理・補給を繰り返せば、そのうち勝てるようになります。
このテクニックは残り時間が足りない場合にも有効です。ゲームの難易度が一気に下がってしまうので、面白味が減ってしまうかもしれません。
コマンドは状況に合わせて細かい判断が必要です。
・自機が破損した→「修理」コマンド。
・弾薬がなくなった→「弾薬補給」コマンド。
・ベースにDEFENCEが足りない→「戦力移動」コマンド(敵に接していないベースからDEFENCEを集める)。
・自機の体力と弾薬に余裕がある→「攻撃」コマンド。
敵を足止めするには「戦力移動」を使います。敵に接しているベースのDEFENCEが高いほど敵が襲ってくる確率が減ります。連携して襲ってきたり、ごくたまに負けるのにわざわざ襲ってくる時があります。このアルゴリズムがよくできてます。
上の写真のような場合、上のベースにDEFENCEを集中させます。離れているベースのDEFENCEは犠牲になります。
いちいち移動する数を指定しないといけないので、手間がかかります。ゲーム終盤になって、まとめて戦力移動できることに気が付きました。
プレイヤーレベルを上げていくと、武器を強化できます。武器のバリエーションが多くて面白いです。
優先すべき武器は「BALKAN」です。その次が「BEAM」でしょうか。
後半で「FIXER」というのが手に入るのですが、それを使うと体力回復が可能です。
敵の攻撃はターンの手前で割り込んできます。最悪の場合、1ターンごとに邪魔されるので、自機の立て直しを優先します。
プレイヤーレベルを上げると「僚機」が使えるようになるのですが、これがあまり役に立ってくれません。勝手に誘爆したりアホすぎる。
上の写真はESCキーを押して撤退させている様子。
「修理」と「弾薬補給」では、僚機は自機と別にターンを消費するのもつらいです。非情に見捨ててもいいと思います。
終盤の要塞で敵を排除すると、サプライズ的にボスが登場します。
ここでまともに戦うと残り時間も弾薬も足りないので、わざと作戦失敗させて、再チャレンジするのがいいと思います。
攻撃が激しいので、まともに向かい合ったら勝てません。段差を利用するか、僚機をおとりに使って攻撃します(残酷)。
最後の要塞。ここは全部の要塞を落とさないと攻撃できません。
周辺の要塞は1ターンごとにどんどんDEFENCEが上がってしまうので、厄介です。ターンをムダに消費しないように心がけます。
最後の要塞はボスが2体登場。
一体ずつ戦えばなんとかなります。勝てなかったら、わざと失敗して再チャレンジ。
(以下、エンディングまで載っているのでご注意ください)
ボスを倒すと、「まだ敵を倒していない」という感じのメッセージが一瞬だけ表示されます。
そして、右に進んでいくと、モノリスっぽい建造物があります。
同じものがベーマガの1988年4月号に載っていたのですが、今にして思うと豪快なネタバレでした。
突然、ラスボスが登場して、一騎討ち。
敵は主人公を知ってるような口ぶりですが、プレイヤー置いてきぼりです。
背景の木みたいなやつは、本作の広告でおなじみのアレですね。まさかゲーム内に出てくるとは思わなかった。想像と違って、パイプが伸びていないです。
ここは上昇を続けて、自機を画面外に逃がせば弾をかわせます。死んでもリトライが可能なので、勝てると思います。
ラスボスを倒すと、木みたいなアレが喋ります。テレパシーでしょうか。
名前は「マインドエンハンサー」。
35年間ほど、ずっとアレの名前が「獣神ローガス」だと思っていたのですが、勘違いでした。
「(あなたはターミナルに適合します・・・)」と語る、木みたいなアレ。
メッセージの表示時間が短いです。持ち時間が0になるとゲームオーバーになってしまうルールなので、進行が早いほうがありがたいのですが。
自動的に画面が暗転して、「ROGUS」の文字が。
スタッフ名が出ません、、、エンディングなのかこれは?
c.mosさんの名前を見たかった。
この画面のまま、音楽が2分半ほど流れます。
音楽が終わると、最後にメッセージが。
ここにきて、ゲームの舞台が「ネビュラ恒星系第五惑星サゴス」とか、敵が「反乱軍部隊」とか、伏線が「先住種族の遺跡」だったとか、重要な情報が明らかになります。これ、説明書にも載ってないんですよね。
勝手に解釈すると「敵は宇宙人の高度な文明に触れて、頭がおかしくなってしまった元味方」か。「J.P.マクガドル大佐」っていうのは、主人公でしょうか? ということは、木みたいなアレに遭遇して無事に帰ってこれたのでしょうか。はたまた、謎の力に取り込まれたのか。もう少し描写が欲しいところです。
「獣神ローガス」という題名は今も謎のままです。
(追記)タイトル画面で1分くらい放置すると、長い長いストーリーが表示されました。知らなかった、、、。少佐って書いてありますが、あとで大佐に昇進したのでしょうか。