前回の続きです。
アナログ・ジョイパッド「XE-1AP」で検索してみると、すごく需要があるということがわかります。
しかし、これが売ってない。売っていても値段が高い。
同製品はオークションや中古ショップで出たり入ったりを果てしなく繰り返しています。なんなんでしょうか、これは(怒)。投資目的の何かでしょうか。いや、需要に供給が追い付いていないだけですよね。
「XE-1AP」はすでに発売から30年以上が経過して、ハードウェア的な特許はとっくに切れています。挙動が同じものを作るだけなら法的には問題がないはずです。
そこで、X68K用CYBER STICKドライバ「AJOY.X」とベーマガ90年10月号(XE-1APの通信仕様)を頼りに「XE-1AP」の互換品を作ってみました。
完成するとこんな感じです。まだ、ブレッドボードです。
今回、ジョイスティックは一番安いスライド式のものを選びました。250円のDIP化キットです。本当なら写真の左側にあるようなレバー式のタイプが良いと思います。秋月でDIP化キットが330円で売ってます。80円しか違わないのですけど。
製作費は合計2500円くらいですが、プログラムの書き込みに使うシリアルUSBモジュールを除外すると1500円くらいになります。安いマイコンを使えば、もっと下げられると思います。
回路図とソースはここで公開中です。↓
完全再現にはまだほど遠く、MD(メガドライブ)モードしか再現できていません。
あと、ベーマガの記事はPCモード(CYBER STICK互換)についてだけで、MDモードについて一言も書いてないというひどいオチでした。MDモードはPCモードと意図的に仕様が違っているという重要な情報も記事には抜けています。
結果、CYBER STICKとして作ってしまったものをMD仕様に直すはめになって、ムダにリトライを繰り返しました。おそらくシャープ製のCYBER STICKの仕様を他社のメガドライブでそのまま使うことが権利的にアウトだったのではないでしょうか。自分の妄想ですが。
開発の過程を動画にしてみました。↓
DIY AnalogPad(XE-1AP MegaDrive mode)
CYBER STICK互換に戻すことも容易なので、将来はPCエンジン版「アフターバーナーII」でも動かしてみたいです。
(2021/1/12追記)
DUALSHOCK2版も作ってみました。